大手消費財メーカーのユニ・チャーム(8113)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移、配当推移、株価チャートを分析してみました。
- 割高感あり、配当利回りは低い
- 業績は過去最高益を更新し好調に推移
- 長期で株価上昇も短期では下落場面あり
ユニ・チャームの株価情報と事業内容について
ユニチャームの株価情報と事業内容を見ていきます。
ユニ・チャームの株価指標
株価:4,340円
予想PER:32.67倍
PBR:4.64倍
時価総額:2兆6,944億円
2022年3月30日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:ユニ・チャーム(株)【8113】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割高感があります。
ユニ・チャーム(8113)とは
ユニ・チャーム株式会社(英称:Unicharm Corporation)は、生理用品、紙おむつ(赤ちゃん用、大人用)などの衛生用品の大手メーカーである。
ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア関連製品でアジア1位のシェアを誇る。海外売り上げ比率は6割を超える。
ユニ・チャーム – Wikipediaより抜粋
ベビー用紙おむつ、生理用品、ウェットティッシュ、化粧用パフなど多くの製品でナンバー1のシェアを持っています。
ベビーケア、フェミニンケアなどのパーソナルケア事業が売上の87%を占め、売上の約60%がアジアを中心とした海外です。
ユニ・チャームの業績推移と株価推移について
ユニチャームの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益・最終利益の推移

2019年12月期は下方修正を行い減益で着地。減益の主な要因は中国経済環境悪化、ベビー用おむつ市場で現地メーカーとの競争激化などです。
2020年12月期は衛生関連商品の需要が増加した影響もあり増益に、2021年12月期も好調。
2022年12月もは増収・増益予想で過去最高益を更新する見通しです。
株価の推移
下記はユニ・チャーム5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で上昇していますが、2021年以降で見るとやや不安定な動きです。
業績は好調ですが、割高感が強く過熱感から調整的に下落する場面が出ているとも見えます。
ユニ・チャームの配当情報と決算内容について
ユニチャームの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年12月期の予定年間配当:38円
予想年間配当利回り:0.88%
年間配当利回りは低いです。
配当金の推移
下記はユニ・チャームの配当金推移です。
配当権利日は、6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2017年12月期:20円
2018年12月期:24円
2019年12月期:28円
2020年12月期:32円
2021年12月期:36円
2022年12月期:38円(予)
配当は20期連続増配、2022年12月期も増配予定としています。
配当性向は2021年12月期が29.6%、2022年12月期の予想が約29%です。
配当方針について
ユニチャームの配当方針は「安定的かつ継続的な増額を実施し、自己株式取得と合わせた総還元性向50%を目標」としています。
やや高めの還元方針で、この先の増配期待もあります。
参考:株式情報|ユニ・チャーム
決算内容について
2022年2月15日に決算発表。
2021年12月期の連結税引き前利益は1,219億円と発表。
2022年12月期の同利益は1,260億円見込み、年間配当は38円予定としています。
ユニ・チャームの今後について
ユニチャームの今後について考えてみます。
今後について
2021年12月期は過去最高益更新、2022年12月期も好調を見込み、配当金は20期連続で増配しています。
業績期待がありますが、事業環境は目まぐるしく変化しています。また、割高さなどから株価が下落する場面も出ています。
需要について
多くの製品で高いシェア・ブランド力を持っていますが、日本国内だけでなく中国でも出生率は大きく低下しており、長期的に見るとベビー用品の絶対的な需要量が減る可能性があります。
しかし、反対に大人用ケア用品の需要が高まる可能性は高いです。今後は需要変化、競争激化などにどこまで対応できるかがカギとなりそうです。