高金利トルコリラ円のスワップポイント狙いFXのメリット・デメリット

FXのスワップポイント(金利のようなもの)をもらう投資では高金利通貨である「トルコリラ」「南アフリカランド」「メキシコペソ」を保有する方法が日本人に特に人気です。

今回はその中でも特に金利の高い「トルコリラ円」をFXで取引する「スワップポイント狙い」をやってもよいのかを考えてみました。南アフリカランドやメキシコペソも似たようなメリット・デメリットがあります。




トルコリラと金利

トルコリラとは、トルコで利用されている通貨で、2019年3月21日現在、1トルコリラは約20.3円です。

トルコリラが注目されている最大の特徴は高金利な点で、その政策金利は24%です(日本の政策金利は0.1%です)

そのため、FXでその金利差を狙った「スワップポイント狙いの投資」が以前より日本人を中心にかなりの人気です。具体的には1万トルコリラ=約20万円分を所持すると毎日100円前後のスワップポイントがもらえるというものです。

※スワップポイントとは、通貨の金利差から発生するもので、低金利の通貨で高金利の通貨を購入するとお金がもらえ、反対に高金利の通貨で低金利の通貨を購入するとお金を払うものです。FX業者により金額が異なり、日によって変動します。

特に日本は超低金利時代が続いており、銀行に20万円預けても1年で数円しか利息がつきません。しかし、20万円分トルコリラ円を保有するとをわずか1カ月で約3000円もらえるという甘い誘惑で多くの業者、人がすすめています。

さらに、FXではレバレッジをかけることができます。簡単にいうと、株の信用取引みたいなもので、20万円を証拠金として最大で500万円分の取引をおこなうことができます。

つまり、「20万円で20万トルコリラを購入する」ということも理論的には可能で、その場合は1カ月で約6万円のスワップポイントをもらうこともできるのです。

20万円を元手に1カ月で6万円が手に入る・・・ということは、わずか4カ月で資産が倍になる。当たり前ですが、「そんな簡単にはいかないです。」そんな魅力たっぷりなトルコリラ円のスワップポイント投資はしてもよいのか、するならどのようにするのが良いか。メリット・デメリットを考えていきます。

トルコリラを買うと危険なわけ(リスク)

まずは、超高金利のトルコリラ円のリスクを考えます。一番大きなリスクは為替変動リスクです。

もらえるスワップポイント以上にトルコリラの価値が下がると常にマイナスを抱えることにないます。下記、長期チャート(2008年~2018年)を見ていただくとわかるように、見事なまでの下落トレンドとなっています。一見すると、今が底のように見えますが・・・

下記が2008年~2015年までを切り抜いたものです。こうしてみると、2015年当時の人たちがトルコリラは「ここ数年あまり動いていない今が底値付近だ!これ以上はもう大きくは下がらないだろう!」と考え、買いたくなる気持ちもわかります。

実際に「1トルコリラ40円台、50円台」の頃に多くのトルコリラ関連ブログが開設されスワップポイント投資に注目が集まりました。中には「毎月10万円を運んでくれるトルコリラで生活!」というのも見かけました。

しかし、その後トルコリラ円が30円、25円、20円と下がっていくにつれトルコリラ関連ブログが閉鎖されたり、更新が止まりました。大きな損切りをして諦めた方もいます。

下がり続けるトルコリラ円に当時は「どこまで下がるんだ・・・」、「これ以上は耐えられない、200万円損切りした」、「もうトルコリラは無くなる」という声もありました。

現在の20円台は安いように見えます。しかし、どこが底になるかわかりません。30円台の頃、専門家の中で20円台になるのを予想した人を私は一人も知りません。それだけ今の20円台ですら予想外のポイントなのです。

今後もどこかで下落して、10円以下になる可能性も0ではないです。仮に毎月10万円のスワップポイントが手に入ったとしても、毎月20万円為替損が出れば実質マイナスです。

トルコリラを買ってよい理由

次にトルコリラ円のメリットを考えます。

やはり一番のメリットは高金利でスワップポイントが多くもらえることです。下落がどこで止まるかわかりませんが少なくとも40円、50円の時よりはそもそもの下落幅が小さいです。

「通貨が無くならない」「とてつもなく価値が低くならない」、「下落し続けない」限りはレバレッジをあまりかけずに「ある程度の幅で安くなったらナンピン」をすれば為替変動リスクは減らせます。もちろん、タイミングは非常に難しいですが・・・

トルコ自体の経済成長はしっかりしているし、何より多くの人(日本人)がトルコリラスワップ投資をあきらめつつある今は割とチャンスなのかもしれないです。

最後に

トルコリラにはもちろんさまざまなリスクがあります。だからこその高金利です。リスクがなければ高金利にする理由がないですからね。

2005年には100万トルコリラを1新トルコリラ(100万分の1)とするデノミを行っています。同じことが将来100%ないとは言えません。

米大手格付け会社S&P、Moody’sのトルコ国債のランクはジャンク級(紙くずになるかもしれませんよ)としています。

そもそも現在のトルコリラの高金利がいつまで続くかもわかりませんし、FX業者がトルコリラ円の取り扱いをやめるかもしれません。

ここまで書くと、トルコリラ円はリスクが多くやめたほうがいいように聞こえますが、そんなリスクを取ってまでもトルコリラ円の高金利に惹かれてしまいます。

ちなみに、私も保有しています。絶賛マイナスですね。(2019年2月22日時点)

私はトルコリラ円購入時、ある程度の下落は想定していました。当初から下落したタイミングで買い増す予定をしており、次は15円、8円くらいのタイミングで買い増す予定です。

証拠金はまだまだあるので強制ロスカットをされることはないですが、当然、不安はあります。通貨の多少の下落は正直そこまで気にはしていないです。

不安視しているのは「通貨が無くなる」、「通貨の価値がとてつもなく下落する(1万分の1など)」、「金利が一気に小さくなる」です。

トルコリラに限らず高金利通貨を保有する場合、強制ロスカットされては意味がないので、強制ロスカットだけは必ず防ぎます。そしてもし保有する場合は最悪の事も考え、仮に通貨の価値が無くなったら「高い勉強代だったな」と割り切れる金額までを投資します。

当たり前ですが、高金利通貨に投資金を全部振るのはとてつもなく危険です。

私の場合、基本的にポジションをほとんどさわることはないですが、毎月トルコリラ円のポジション(スワップポイントと含み損)の報告とトルコの近況に関して思うことをブログに書いていこうと思います。

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