「投資」は「複利」というのが簡単にはいかない理由

投資で得た利益を更に投資に回せば「複利効果」が出るので、早く投資をしましょう。こんな言葉をよく見かけます。

当然ですが、投資は元手が大きければ大きいほどリターンが多く望めます。しかし、「投資」=「複利」という図式が簡単には成り立たないと私は考えています。




複利とは

複利(ふくり)とは、複利法によって計算された利子のこと。複利法とは、元金(がんきん)によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式であり、元金だけでなく利子にも次期の利子がつく。したがって、各期の利子が次第に増加していく。投資や借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになる。重利(じゅうり)とも。

※wikipediaより

具体的に例を見てみます。100万円を元手に年利10%で運用した場合、「利益を翌年の投資金額に組み入れる」ことで下記の表のようにお金が増えていきます。

年数投資金額利益
110010
211011
312112
413313
514614
616016
717617
819319
921221
1023323

1年目は利益が10万円だったのが、10年後には23万円の利益になります。・・・と、これが「投資を早く始めて、利益を更に投資に回しましょう」と言われているものになります。

変わらない利益を出し続ける難しさ

確かに、この理屈は間違っていないです。投資で得た利益を再度投資に回してどんどん増やすのは間違っていないです。しかし、年利10%、、、5%もですが同じ年利を出し続けるというのはとてつもなく難しいです。

まず第1に100万円の資産を1年で10%増やすのと1億円の資産を1年で10%増やすのではその難易度がかなり違います。元手は増えれば増えるほど「年利」を維持するのが非常に難しくなっていきます。

大きく利益を上げて有名になった「ひふみ投信」ですら運用資金が多くなると思ったような成績が上げられなくなっている例もあります。

もし運用資金が増えても変わらない年利を叩き出せる人がいたらその人は「プロ以上の能力を持っている」ごくごく限られた人だと思います。

最後に

投資は複利というのを否定しているわけではないです。

私はよく見かける元本が増えても毎年10%、20%の年利で計算しているのがものすごく気になっています。

「投資は早く始めたほうがいい」これは大賛成です。若いうちの方がリスクが取れますし。しかし、投資をするときに「毎年10%増やす!」と意気込んでしまうと無理が生じてしまうこともあるのでは、と感じています。

多くの株が上昇している年と、多くの株が下落している年では利益を上げる難易度も全然違いますし。

無理のない投資計画を組むことが大切ですね。

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