騰落レシオで「株が買われているか、売られているか」を簡単に確認・計算方法や有効性を分析

「騰落レシオが120以上」なので株が買われすぎている、「騰落レシオが80以下」だから株が売られすぎている。このようなのをたまに見かけます。今回は「騰落レシオ」とは何か、基本の確認に加えて日本株(東証1部)で実際に有効なのか。メリット・デメリットを分析してみました。

騰落レシオのPOINT
  • 騰落レシオは簡単で分かりやすい目安
  • 使い方次第では有効になる可能性はある
  • あくまでも目安の一つ、当てはまらないケースもある
スポンサーリンク

騰落レシオとは何か、その基本について

はじめに「騰落レシオとは何か」を確認していきます。

騰落レシオとは

騰落レシオとは、市場の値下がり銘柄数に対する値上がり銘柄数の比率から、 市場での買われすぎ、売られすぎ等の状態や、市場参加者の過熱感(強気、弱気)を見る指標として用いられる。

(25日間の値上がり銘柄数の合計)÷(25日間の値下がり銘柄数の合計)×100
を計算した25日騰落レシオが、よく利用される。

100ポイントを大きく上回った場合は買われすぎ。強気。
100ポイントを大きく下回った場合は売られすぎ。弱気。
と判断する。

騰落レシオ – Wikipediaより抜粋

簡単にいうと「値上がりした銘柄数が多ければ騰落レシオは上がる」、「値下がりした銘柄数が多ければ騰落レシオは下がる」というものです。金額は関係ないです。

騰落レシオが上昇している時は市場参加者が強気、逆に下落している時は弱気です。

騰落レシオの計算方法・数字の関係性

騰落レシオの計算方法は、「値上がり銘柄数の合計」÷「値下がり銘柄数の合計」×100です。

具体的な計算

2021年7月2日から7月9日までの東証1部の騰落レシオを計算してみます。期間内の累計値上がり銘柄数は5,262、値下がり銘柄数は7,321です。5,262÷7,321×100の計算結果の71.875が2021年7月9日の6日騰落レシオです。

買われても騰落レシオが下がる場合も

翌日の騰落レシオは6日前(上記では7月2日)のデータと入れ替えて、当日のデータを入れます。2021年7月2日の値上がり銘柄数は1,773、値下がり銘柄数は346です。値上がり銘柄数が多くても1,773銘柄以上でないと騰落レシオは上がりません。

騰落レシオの確認方法

最新の騰落レシオは、騰落レシオ 日経平均比較チャート|世界の株価と日経平均先物サイトで確認することが出来ます。

騰落レシオのメリットとデメリット

次に騰落レシオのメリット・デメリットを確認していきます。

騰落レシオのメリットについて

騰落レシオのメリットは「分かりやすさ」にあります。

過去のデータを見ると80以下になった場合、その後の株価が上昇する。120以上になった場合、その後の株価が下落するというケースが多く出ています。あくまでも過去のデータですが、該当するケースが多いです。

騰落レシオのデメリットについて

騰落レシオのデメリットは「必ず当てはまるわけではない」ことです。

これは騰落レシオに限らず、どのテクニカルにも言えることです。100%的中する完璧なものはありません。あくまでもそういう傾向があるというものです。特に暴落時は多くの指標が参考にならず、騰落レシオも大きく下落したが、株価は更に下落を続けたというケースも当然あります。

あくまでも参考指標の一つで、必ず当てはまるわけではない。

スポンサーリンク

騰落レシオは本当に有効なのか

次に実際のデータから騰落レシオは有効なのかを分析してみます。

騰落レシオと日経平均株価の関係について

下記は2021年5月31日から7月9日の「25日騰落レシオ」と「日経平均株価」のグラフです。

騰落レシオが110を超えてやや過熱気味になった後に大きく日経平均株価が下落しています。いわゆる買われすぎていた状態です。

当てはまらないケース

次に、下記は少し古いデータですが、2019年11月1日から12月12日のグラフです。

騰落レシオは110を大きく越えて、かなり過熱気味に推移していました。しかし、その後の株価は大きく下落していません。

騰落レシオの昔と今

10年以上前は騰落レシオが80~120の間で動くことが多く「80近くは売られすぎなので買い、120近くは買われすぎなので売り」と言われていました。

しかし、現代では騰落が偏りやすく130を超えても株価が上昇し続けることがあります。反対に、コロナショックのような出来事があった場合、暴落から大暴落になると騰落レシオが80以下になってもさらに株価が下落するケースがあります。

2020年2月は騰落レシオが80以下になりましたが、その後も株価は下がり続け、2020年3月には騰落レシオが40近くまで下落しました。

騰落レシオの有効活用法について

最後に「騰落レシオの有効活用法」を考えてみました。

現代での利用方法例

騰落レシオに限らず、テクニカル分析は時代につれて変化していきます。昔は有効でも現代では「そのままではなかなか機能しない」のもたくさんあります。

そのため、全く同じ方法ではなく今の時代に合わせて利用方法を変化させていくのが良いです。あくまでも指標の一つとして参考にし他の要因も考え、「必ず当てはまるわけではない」と認識することが重要です。

最後に

テクニカルは相場の先読み分析に不可欠ですが、あくまでも相場の一面です。

騰落レシオは相場の強気、弱気の判断ができますが、あくまでも相場全体を見る一つの指標です。「騰落レシオが下がりすぎているので、これから株価が上がる」と安易に判断はできないです。テクニカルだけでなく、他にも様々な要因を合わせて判断することが重要です。

タイトルとURLをコピーしました