騰落レシオを簡単に言うと「株が買われているか売られているか」。計算方法や有効性を分析

騰落レシオが120以上なので株が買われすぎている、80以下だから株が売られすぎている。このようなのをたまに見かけるかと思います。今回はそんな「騰落レシオ」とは何か、基本の確認に加えて日本株(東証1部)で実際に有効なのか、どんな時に使えるか。メリット・デメリットを分析してみました。

騰落レシオのPOINT
  • 騰落レシオは簡単で非常に分かりやすい数値
  • 使い方次第では非常に有効なものになる可能性はある
  • あくまでも目安の一つ、当てはまらないケースもある
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騰落レシオの基本について

はじめに騰落レシオの基本を確認していきます。

騰落レシオとは

騰落レシオとは、市場の値下がり銘柄数に対する値上がり銘柄数の比率から、 市場での買われすぎ、売られすぎ等の状態や、市場参加者の過熱感(強気、弱気)を見る指標として用いられる。

(25日間の値上がり銘柄数の合計)÷(25日間の値下がり銘柄数の合計)×100
を計算した25日騰落レシオが、よく利用される。

100ポイントを大きく上回った場合は買われすぎ。強気。
100ポイントを大きく下回った場合は売られすぎ。弱気。
と判断する。

騰落レシオ – Wikipediaより抜粋

ものすごく簡単にいうと、「値上がりした銘柄数が多ければ騰落レシオは上がる」、「値下がりした銘柄数が多ければ騰落レシオは下がる」というものです、金額は関係ないです。

騰落レシオが上がっているときは市場参加者が強気、逆に下がっているときは弱気。というわけです。

騰落レシオの計算方法と数字の関係性

騰落レシオの計算方法ですが、[値上がり銘柄数の合計]÷[値下がり銘柄数の合計]×100です。

例えば、2019年12月6日から12月13日までの東証1部の騰落レシオを計算してみます。期間内の累計値上がり銘柄数は6,653、値下がり銘柄数は5,652です。

計算結果の117.71(6653÷5652×100)が2019年12月13日の6日騰落レシオとなります。

次の騰落レシオの数値は6日前の数値を除外して当日のデータを入れます。2019年12月6日の値上がり銘柄数は1,308、値下がり銘柄数は737です。新たに入るデータが仮に値上がり銘柄数が多くても1,308銘柄以上でないと騰落レシオは上がりません。

騰落レシオのメリットとデメリット

次に騰落レシオのメリット・デメリットを確認していきます。

騰落レシオのメリットについて

騰落レシオのメリットはその「分かりやすさ」にあります。

過去のデータを見ると80以下になった場合、その後の株価が上昇する。120以上になった場合、その後の株価が下落するというケースが多く出ています。あくまでも過去のデータですが、該当するケースが多いです。

騰落レシオのデメリットについて

騰落レシオのデメリットは「必ず当てはまるわけではない」ことです。

これは騰落レシオに限らず、どのテクニカルにも言えることですが、100%的中する完璧なものはありません。あくまでもそういう傾向があるというものです。新型コロナウイルス感染症の影響で株価が下落した時、騰落レシオは大きく下落しましたがその後の株価は更に下落しました。

騰落レシオの有効性について

次に実際の最近のデータから騰落レシオの有効性を考えてみます。

騰落レシオと日経平均株価の関係について

2019年7月16日から8月27日の「25日騰落レシオ」と「日経平均株価」のグラフです。

黒枠を付けた部分では騰落レシオが110を超えてやや過熱気味に推移した後に株価が下落しています。いわゆる買われすぎていた状態です。

次に、下記は2019年11月1日から12月13日のグラフです。

騰落レシオはかなり過熱気味に推移していましたが、その後の株価は全く下落していません

騰落レシオの昔と今

昔(10年以上前)は騰落レシオが80~120の間で動くことが多く、80近くは売られすぎなので買い、120近くは買われすぎなので売り。と言われていました。

しかし、現代では騰落が偏りやすく上の例のように130を超えてもその後の株価が上昇し続けることがあります。反対に、新型コロナウイルス感染症のような出来事があった場合、暴落から大暴落になると80以下になってもさらに株価が下落するケースがあります。

実際、2020年2月に騰落レシオは80以下になりましたが、その後も株価は下がり続け3月には一時的に騰落レシオが40近くまで下落しました。

騰落レシオの有効活用法

最後に騰落レシオの有効活用法について考えてみました。

現代での利用方法例

騰落レシオに限らず、テクニカル分析は時代につれて変化していくものです。昔は有効でも現代ではそのままではなかなか機能しないのもたくさんあります

そのため、全く同じ方法ではなく今の時代に合わせて利用方法を変化させていくのが良いです。あくまでも指標の一つとして参考にし他の要因も考え、「必ず当てはまるわけではない」と認識することも重要です。

最後に

テクニカルというのは相場の先読み分析には不可欠ですが、あくまでも相場の一面です。

騰落レシオは強気、弱気の判断ができますが、あくまでも一つの指標です。「騰落レシオが下がりすぎているのでこれから株価が上がる」と安易に判断はできないです。テクニカルだけでなく、他にも様々な要因を考えて判断することが重要です。

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