東証1部平均配当利回りの推移から高配当銘柄について考えてみた

株式投資で「配当」はとても重要なもので、株価にも大きく左右します。

日本株の配当利回りは米国株に比べると低いと言われることもありますが、私はそれは昔の話だと考えています。

現在の東証1部全銘柄の加重平均利回りは2.6%になり、個別でも高配当銘柄が多いと感じます。

今回はこれまでの東証1部平均配当利回りの推移から現在の高配当について考えてみました

東証1部上場企業の平均配当利回りの推移

グラフは下記サイト(日本取引所グループ公式サイト)の掲載データにて作成しました。

URL:https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/03.html

現在の東証1部全銘柄の平均配当利回りは2.62%、株価が軟調なこともあり、歴史的にも高水準となっています。

過去の配当利回りと現在の配当利回りについて考察

東証1部全銘柄の平均配当利回りが一番高かったのは2009年3月です。この時は前年のリーマンショックの影響で全世界同時株安。日経平均株価もバブル崩壊後、最安値の7054.98円を記録しました。

その影響が大きく、平均配当利回りが過去最高で唯一の3%になりました。

当時は多くの企業・株価・配当に影響が出ましたが、内需系企業の中には配当を減らさない企業も多かったため過去最高の配当利回りとなりました。

その当時で平均配当利回りが3%だったことを考えると、現在の平均利回り2.6%はかなり高いといえます。

現在の高配当銘柄と過去の高配当銘柄を見てみる

現在の東証1部平均配当利回りが過去と比べても高水準だとわかりましたが、個別の銘柄でも色々とみてみます。2009年当時の高配当銘柄が現在どうなっているか。また、現在高配当の銘柄が2009年はどうだったのでしょうか。

現在の高配当銘柄は2009年当時はどうだったのか

2019年8月現在、東証1部上場銘柄で出来高が多く配当利回りが高い事で注目されているのがJT(2914)です。その配当は現在6%を超えています。

2009年当時、JT株は1100円程度で買うことができ、配当は27円でした。配当利回りは約2.4%です。その後2016年までは株価・配当が共に上昇したため、配当利回りは2%台で安定していました。しかし、2016年以降に株価が下落し、現在は配当利回り6%を超えており、かなり異質な数値とも言えます。

2009年当時の高配当銘柄、現在はどうなっている?

2009年当時、高配当銘柄は今と同じようにたくさんありました。その中で当時も今でも毎年増配している銘柄を見てみます

※株価は2019年8月9日終値

SPK(7466)

2009年当時の株価は1000円程度で配当は47円。配当利回りは約4.7%でした。

現在、株価は2529円、配当予想は70円なので現在の配当利回りは約2.8%です。

ユー・エス・エス(4732)

2009年当時の株価は400円程度で配当は16.5円。配当利回りは約4.2%でした。

現在、株価は1913円、配当予想は51.2円なので現在の配当利回りは約2.6%です。

この2銘柄に限らず、他にも高配当でお宝な銘柄はたくさんありました。

全ての高配当銘柄が良かったわけではない

SPK(7466)とユー・エス・エス(4732)に関してはリーマンショック後も減配当することなく無事乗り切りましたが、中には苦しい企業もたくさんありました。

特に輸出に大きく業績を依存している自動車メーカーはその影響をもろに受け、日産は2010年3月期を無配とし、マツダは2011年3月期から3期無配。トヨタや本田も当時、大きく減配しました。

さいごに

リーマンショック後の株価暴落は輸出系企業には大ダメージでしたが、内需系銘柄は今から見るとかなり安値で買えたチャンスでもありました。この先も同じように輸出系企業が大ダメージになるとは限らないですが、このまま米中貿易問題が続き、各国が利下げを行うことで円高に進むと同じようになる可能性はあります

しかし、当時と違うのはこの先、消費税増税があるので、内需系銘柄の中には厳しいものが出てくる可能性もあります。

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