今回は大きな利益を狙う低位株投資について、メリット・デメリットなどを簡単に紹介していきます。低位株は少ない資金で始めることが出来ますが、大きく変動することもあります。
- オススメする方法ではなく、低位株はあくまでもサブポジションです。
- ドカンと狙うとはいえ、欲張らないのがコツです。
低位株と値がさ株とは何か
「低位株」とその反対に位置する「値がさ株」を見ていきます。
低位株とは
株式の持つ価値に比べ、割安である株式を指す「割安株」とは異なる。あくまでも、株価それ自体が相場全体の株価水準に比べ、低いものを指す言葉である。
低位株の具体的な分類基準はないが、一般的に500円から300円以下の株式のことを「低位株」と呼ぶことが多い。対義語は値がさ株。
低位株 – Wikipediaより抜粋
簡単に言うと、株価が低く投資に必要な最低金額が少ない銘柄です。
望ましい投資単位の水準とは
東証では、望ましい投資単位として「5万円以上50万円未満」という水準を明示しています。
基本は100株単位で売買されるため、株価にすると500円~5,000円です。
値がさ株とは
値嵩株(ねがさかぶ)とは、株価の高い株式を指す言葉である。
株式の持つ価値に比べ割高である株式を指すわけではない。あくまでも株価それ自体(一株当たりの価格もしくは単元株の金額)が市場全体の平均値に比べ高いものを指す言葉である。対義語は低位株。
一株何円以上が値嵩株であるといった明確な基準は無いが、株価が数千円から万単位になる、あるいは一単元あたりの取引に必要な金額が百万円前後になると値嵩株と判断される傾向がある。
値嵩株 – Wikipediaより抜粋
値がさ株の代表格である、ファーストリテイリング(ユニクロ・9983)は1株約7万円です。
ミニ株などのサービスを利用して少ない株数を保有する方法もありますが、基本の100株を保有するには約700万円必要です。
低位株のメリット・デメリット
株価はどの企業でも下落する可能性があり、最悪は上場廃止もあります。これは全ての上場企業に当てはまります。しかし、「赤字続きの会社」と「売上・利益好調」の企業ではその確率が大きく異なります。
最悪時を想定した場合
一般的に、よく知られている有名企業は株価が安いモノでも1,000円、高いものだと1万円以上します。そのため、最低限の100株でも10万円~100万円という資金が必要です。
200円程度の低位株の場合、2万円の資金で保有が出来ます。仮に株価が0円(紙くず)になってもマイナス2万円です。
少ない資金で保有できるのが低位株のメリットです。しかし、保有株式数が増えるとリスクを抱えることとなります。
リスクを減らす方法の色々
値がさ株をミニ株などのサービスを利用して1株、10株単位で保有するのもリスクを減らす方法の一つです。
値がさ株の多くは日経平均株価に採用されており、ETF組み入れなどの様々な理由から長期的な目線で考えると低位株より上がる可能性が高いのも事実です。
低位株はジワジワと株価が下がる銘柄が多いです。しかし、大きな材料が出るとわずか数日で大きく上昇することもあります。
避けるべき低位株、買うべき低位株とは
次に「避けるべき低位株」と「購入を検討する低位株」について考えていきます。
低位株と言っても、中には避けるべき「ボロ株」と将来復活するかもしれない「有望株」があります。低位株の中には「倒産するかも」しれない銘柄、「上がる可能性がかなり低い銘柄」もたくさんあります。
避けるべき低位株とは
避けるべき低位株の第1条件としては「何年も赤字が続いていて、黒字化の見通しが立っていない銘柄」です。これは低位株に限らず、株式投資では基本的に避けるべき銘柄です。
パイオニアの例
2019年に上場廃止になったパイオニア。赤字が続き経営が厳しく、100円前後まで株価が下落していましたが、最終的に上場廃止となり60円近くまで下落しました。
購入を検討する低位株とは
購入を検討する低位株は「一時的に赤字となったが、その原因が明らかで黒字化の見通しに論理的な根拠がある場合」です。それに加えて、ある程度諦める人が売り切って株価が低空飛行している時です(底値圏でもみ合っている)。
最後に
当たり前ですが、無くなって良いお金は1円もありません。しかし、最悪は無くなるかもしれないのが投資です。
最低投資額が100万円だと少しためらいますが、コツコツと利益を出した中から数万円の少ない投資金額を大きく増やす一つの方法として低位株もありではと考えています。
個人的には低位株は一時的に跳ね上がったら欲張らずに売ってしまうのが良いと考えています。大きく狙う方法の一つとは言え、現実的には2~3倍くらいだと個人的には考えています。