「卵は一つのカゴに盛るな」は本当か?分散投資と集中投資のメリット・デメリットを確認

投資の世界では有名な格言がたくさんあります。今回は分散投資の有名な格言の「卵は一つのカゴに盛るな。」とはどういうことか。また、その反対にあたる集中投資のメリットとデメリットを考えてみました。

分散投資のメリット・デメリット
  • 分散投資はリスクを減らす分リターンも減らすことになる
  • 分からないものに分散するより、分かるところに集中した方がリスクは減らせる
  • 人それぞれ投資に対する考え方が異なるため、必ずしも正解は一つではない
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「卵は一つのカゴに盛るな」とは

一つのカゴにすべての卵を入れると、カゴを落とした時に卵がすべて割れてしまいます。複数のカゴに分けておけば、一つのカゴを落としてもほかのカゴに入っている卵は助かるという意味です。

これを投資に置き換えて、「タマゴ(お金)は一つのカゴ(投資商品)に入れるのではなく、色々なカゴの中に入れたほうがリスクをおさえることができる」というものです。

参照:卵は一つのカゴに盛るな|野村證券

一つのカゴに盛らない具体的な例

例えば、自動車メーカーの株だけ保有するとします。日本の自動車メーカーの多くは輸出に占める割合が非常に高いです。そのため、ドル円やユーロ円などの為替レートが業績に大きく影響します。基本的に輸出企業は想定している為替レートよりも円高に進んだ場合、業績が厳しくなることが多いです。

ここで、為替レートの変動によるリスクを減らすために、自動車メーカー(輸出企業)の株だけを保有するのではなく、輸入企業の株や為替レートの影響を受けにくい内需系銘柄(電力会社・銀行・小売りなど)の株に分散するのが一つのカゴに盛らない方法です。

また、株式相場全体の下落も考えて、債券、不動産、金、プラチナなど投資先を分散させる方法や、米ドル、ユーロ、豪ドルなどを保有し投資地域を分散させるのも一つのカゴに盛らない方法です。

複数の自動車メーカーの株を保有することは厳密には分散投資では無いです。真の分散投資とは銘柄を分散するのではなくリスクを分散させることです。

分散投資と集中投資について

資産を複数の投資先、商品に分散する投資は「卵を一つのカゴに盛らない」です。その反対で特定の商品に資産を集中させるのが集中投資です。それぞれメリット・デメリットがあり、どちらが正解というのは無く人により向き不向きがあります。

分散投資のメリットとデメリット

分散投資のメリットはリスクを減らすことができる点です。株ではどんなに安全だと言われている銘柄でも何が起きるかわかりません。仮に自分の保有している株が半分の株価になったとき、一つの銘柄しか保有していなかったら単純に資産が半分になってしまいます。

複数の銘柄を保有している場合、全ての銘柄が半分の株価になるということは可能性としてかなり低いです。(当然ですが、しっかり分散してある前提です)

分散投資のデメリットはこれと反対で、自分の保有している株が倍の株価になった場合、一つの銘柄を保有していれば資産が倍になりますが、複数銘柄保有していて、全ての銘柄の株価が倍になるというのも可能性としてかなり低いです。

つまり、分散投資は簡単に言うと「リスクを減らすことができる代わりにリターンも減る可能性がある」というものです。

集中投資のメリットとデメリット

集中投資のメリットはただ一つ、大きなリターンを手にすることができるかもしれないということです。ご存知の人も多いかと思いますが、有名な投資家のウォーレン・バフェット氏は「分散投資は無知である」と述べたとされ、特定の株式に集中して投資することで有名です。安くなれば同じ銘柄をどんどん買い増ししていきます。

「投資する価値があると判断できるものは多くは転がっておらず、それを見つけた場合はそこに集中するべき」という考えのようです。実際、短期間で莫大な利益を手にする人の多くは集中投資をする人が多いです。多数の億り人を出した仮想通貨も、リスクを恐れずに仮想通貨に集中投資したことで莫大な利益を手にした人がたくさんいます。

しかし、集中投資のデメリットはリスクが高い事です。大きな損失を出した人の多くもまた集中投資を行っています。どんな凄腕の投資家も過去に必ず失敗したことがあります。集中投資は一度の失敗で大きな損失を出してしまう危険性があります。

つまり、集中投資とは「大きなリターンを手にすることができる可能性があるがリスクが高い」というものです。

参考:集中投資|大和証券

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最後に

投資はあくまでも自己責任です。取れるリスク、求めるリターンは人により異なります。

投資は自己責任、安全なものは無い

今から約13年前のサブプライムローン、リーマンショック時は多くの株価が暴落しました。日本株も外国株も一部を除いてほとんどの株が下落し多くの投資家が大きな損失を出すことになりました。

多くのカゴが落ちてしまい、多くの卵が割れてしまったのです。しかし、その中でも電力会社の株はあまり下落しませんでした。安定・安心企業ということで逆に株価を伸ばした銘柄もあります。しかし、その後の東北震災後には電力会社株の多くが大きく下落しました。

100%安全なものは無いため、ある程度分散するのも一つの手です。しかし、投資は人により考え方が変わってきます。若くて資産があまりないがリスクを取れる人。年配で資産が多くあまりリスクの取れない人。短期で資産を増やしたい。長期的な資産を形成したいなどなど、人それぞれです。

分散投資は必ずしも正解ではない。人により向き不向きがあり、あくまでも「一つの考え方」である。

分散投資を薦める裏側

「分散投資をしたほうが良い」というのはよく見かけます。この分散投資を薦める裏側には「簡単に分散出来る投資信託を薦めるため」という理由もあるのではないかと考えています。投資信託が悪いとは言いません。一つの投資手段としてもちろん有効です。

しかし、よく分からない、良く調べていない投資信託に任せるというのは非常に危険です。当然ですが、投資先の事を良く調べて自分の中で納得するのは投資の最低限です。

余談ですが、多くの日本人は日本円で銀行に預金しています。それが一番安全だと考えているからです。日本に住んでいるなら、ある程度を日本円で持つのは当然必要です。しかし、経済成長率が低く、超低金利の銀行に日本円で全てを集中させるという行為は自分の資産を年々削っているのと同じことと個人的には考えています。

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