株式に限らず、投資では上昇している時に「この先、更に上昇する」という話が良く出ます。しかし、実際に購入すると既に遅いケースが多く、リスクが高いケースもあります。
今回は「株式相場が上昇しているときに取るべき行動」について考えてみます。
- 天井・底値の判断は難しい
- 相場全体も重要だが個々の動きも重要
- 何もしないのも一つの手
天井や底を判断するのは難しい
過去の株価をみて「この時が天井だった」、「ここが底だった」と判断するのは簡単です。しかし、現在進行で株価が上昇している時、天井かを判断するのは非常に難しいです。
頭と尻尾はくれてやれ
有名な相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」と言うのがあります。これは、底値で買って天井で売ることはほぼ不可能なので、上下は少し残しても「胴体は取り逃さない」というものです。
ものすごく簡単に言えば「欲張らない」ということです。
底打ち・天井の確認は難しい
下落している時、上昇している時は一時的に落ち着いたと見せかけて、更に下落、上昇するケースがあります。
過去の株価、移動平均、RSIや騰落レシオなど、多くの指標を参考にすればするほど判断が遅くなり「胴体を取り逃すケースも多い」です。
しっかり確認したつもりでも底や天井の判断はプロでも難しいです。
株価上昇時に取る行動とは
株価の底や天井を見極めるのが難しいのと同様に、株価の上昇・下落を見極めるのも非常に難しいです。
相場ではなく個々をみる
相場全体で見ると上昇していても、個々の銘柄で見るとその動きは異なります。
中には業績警戒感から下落する場合もあります。相場全体がどうかも重要ですが、個々の銘柄をしっかり考えることが重要です。
相場が上昇していても「上昇余地のある銘柄」、既に上昇しすぎて「過熱気味の銘柄」もあります。
上昇余地・過熱判断
上昇余地があるか、過熱しているのかの判断は多くあります。
まずは相場全体と業種全体の比較、同業種内での比較が分かりやすいです。そこに加え、移動平均や出来高などの指標を加えることで更に精度を上げることが出来ます。
慌てない
上昇している時、「今買えばまだ間に合う」と慌ててしまう場合もあります。間に合うよりも、その価格が割に合うのかが重要です。
株式は上がりすぎることもあれば下がりすぎることもあります。ただし、上がりすぎた場合や下がりすぎた場合、どこかのタイミングである程度の価格に落ち着きます。
その株価が本当に自分が保有したい株価なのかを考えるのが重要です。
さいごに
個人投資家は何もしないという選択肢を取れるのも強みの一つです。
周りが騒ぐときは遅い
株価は「人気投票」で決まっています。
周りが騒いでいる時は周りが知っているということなので伸びしろが小さいとも言えます。
何もしないという選択肢
個人投資家は投資機関と違い、何もしないという選択肢が取れます。
ものすごく値上がりした商品があった場合、個人ではしばらく買わない選択肢を取る事も出来ます。しかし、その商品を利用した企業の場合、買わない選択を取るのは非常に難しいです。(例えばパソコンパーツが高くパソコンの値段が上昇しているなど)
投資も同様で、個人投資家は高い時や値上がりしているときに無理に買う必要はないです。