「安いと思って買った銘柄」の株価下落が止まらない。このようなケースは株式投資ではありがちです。
今回は業績・指標ではなく、株価チャートから底打ちサインを見抜く「売買タイミングを見極める」有名なものを紹介していきます。
- 株価のチャートはあくまでも過去の履歴
- 参考になるが、必ず当てはまるわけではない
- チャートだけでなく、出来高やローソク足なども確認するのが良い
株価チャート(ローソク足チャート)とは
株価チャート(ローソク足チャート)の基本を見ていきます
チャートとは
一般にチャートと呼ばれるのは「株価チャート」や「ローソク足チャート」と呼ばれるものです。
ローソク足チャート(ローソクあしチャート)は、株価などの相場の値動きを時系列に沿って図表として表す手法の一つ。
ローソクチャートともいう。現在は日本国内だけでなく世界中のヘッジファンドや個人投資家が、最も基本的なチャートの1つとしてローソク足チャートを利用している。
ローソク足チャート – Wikipediaより抜粋
チャートは投資家の売買履歴
下記は日経平均株価の「週足」ローソク足チャートです。

株価の動きをグラフ化することで、過去との比較・推移が容易に確認できます。
チャートはあくまでも「過去の履歴」であり将来の動きを表したものではないですが、今後の動きを分析するのに欠かせない投資家の売買履歴で、重要なデータです。
グラフ化して可視化したものがチャートですが、あくまでも過去の動きです
株価チャートで底打ちを見極める方法とは
株価が底打ちして「上昇に向かう可能性の高いチャートの形の代表例」を確認していきます。
投資をしている人なら見たことがある人の多い有名なものです。
ダブルボトム
株価底打ち(底入れ)の代表格はダブルボトムと呼ばれるものです。下記のように2回底をついた後に上昇している形がアルファベットの「W」のような形になります(赤線が株価の動き)

上昇サイン(上昇シグナル)として有名なもので、買いポイントは「一度目の上昇ライン(黒線)を抜けて上昇しているとき」と「上昇ラインより上で反発した場合」の二つです。
安全にいく場合は2つ目のポイントです。Wボトムを形成後、一度下落した時にライン以下まで下落することなく上昇したら買う方が安全性は高いです。
しかし、このポイントが出ることなく上昇する場合もあり、買いを逃すケースもあります。
三尊底
次は三尊底と呼ばれるものです。下記のような形です。

逆三尊やヘッドアンドショルダーズボトムと呼ばれることもあります。やや分かりにくい形ですが、重要となるポイントは「上値の抵抗線を抜けている」こと。「前二つの上値のネックラインを抜けた時」です。
主に業績悪化でしばらく株価が下落していた銘柄が上昇に転換する時に出現しやすいものと言われています。
出来高と単体のローソク足も参考になる
底打ち確認には、出来高やローソク足も確認することが重要です。
出来高とは
出来高というのは単純に「株を売買した人」、「売買した量」の多さを表しています。出来高が増えるというのは、良くも悪くも注目されている可能性が高いということです。
株価はいまいちだが出来高が増えているのは注目されつつあるため、安い株価で仕込めるチャンスとなる場合もあります。
ローソク足の形について
買いのポイントを見極めるため、ローソク足の形も重要となってきます。
下記のような「十字線」や「長い下髭」などのローソク足は株価が上昇に転じるサインと言われています。これもチャートと合わせて確認できればより精度を上げることが出来ます。

最後に
有名な底打ちサインはいくつかあります。重要なのは多くの投資家が「株価購入の目安」としている点にもあります。同じようなポイントで買う人が増えれば、当然株価が上昇します。
また、あくまでもそのような傾向があるというだけで、必ず当てはまるわけではないです。特に、大きな出来事があり、暴落、暴騰が起こるときにはあまり参考にならないです。
しかし、しっかり底打ちサインを知っておき、チャート分析を欠かさない事で「買い」のチャンスを見つける可能性がでます。当然ですが、チャートの動きだけでなく、企業の本質(事業展開、今後の戦略、計画)などもしっかり確認することが重要です。