株やFXで損切りができない行動心理のプロスペクト理論から投資の失敗(損失)を回避する

投資とは「今持っているお金を少しでもを増やしたい」という理由から始めますが、多くの人が必ずどこかで損失を経験します。買った株が全て値上がりし、FXでも勝率100%と言う話は詐欺師しかしません。

本当に勝ってる投資家ほど負けたことを胸に刻み、できるだけ損をしないように行動します。投資の格言にも「まずは生き残れ!儲けるのはそれからだ」というのがあるほどです。そんな今回は、したくないけどしてしまう「損失」について考えてみます。

損失回避行動

人は得をしたいと考えるよりも損をしたくないという気持ちの方が強く、それが行動に現れます。

損失回避行動の例

「下記、二つの選択肢がある場合どちらを選びますか?」という質問

  • 100万円が無条件で手に入る。
  • コインを投げて表が出たら200万円。裏が出たら0円。

この場合、多くの人が「100万円を無条件に手に入れる」を選びます。ノーリスクでお金が手に入るからでしょう。

では、次にあなたが今200万円の借金をしていて、「下記、二つの選択肢がある場合どちらを選びますか?」という質問

  • 借金が100万円減額され100万円となる。
  • コインを投げ、表が出たら借金を免除。裏が出たら借金は200万円のまま。

この場合は多くの人が「コイン投げ」を選びます。

プロスペクト理論

この行動を不確実性下における意思決定モデルの一つ「プロスペクト理論」といいます。

「人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)がある」

wikipediaより

上記二つの質問の期待値はどちらも同じですが、「利益は少しでも確定したい」「損は出来るだけ減らしたい」という行動です。

この心理を投資に置き換えると「利益が出た場合はすぐに確定。損が出た場合は引き延ばす」という行動につながります。

プロの投資家でも成果を上げ続けるのは難しい

よく、銀行や証券会社の関係者コラムでは「株式投資はプロでも簡単には成果を上げることはできないので、素人がいきなりやっても成果を上げることはできないです。なので投資信託をしましょう」というのをたまに見かけます。

「分散投資を行う投資信託なら市場平均と連動した成果を得られます」というのですが、それならETFでも良く、何も投資信託にしなくても良いのです。もちろんどちらもメリット・デメリットがあるので単純にどっちが良いとは言えないですが。

プロとは異なる視点を持つ

確かに、プロの投資家と同じ土俵で戦えば簡単に成果を上げることができないかもしれませんが、なにも同じ土俵で戦う必要はないのです。

プロの投資家は会社の業績、さまざまな指標、テクニカル、過去のデータを元に取引することが多いです。AIもそうです。それならば個人投資家は普段の生活で見ているもの、感じていることからプロとは違う目線で優位に立てることがあります。

例えば、株価が大きく値上がりしたUUUM株ですが、普段からYouTubeをよく見ている人の方が投資のプロより先にUUUM株の将来性を見通すことができる可能性があったと思います。

ここで重要なのは「プロでも簡単に勝てないから素人は勝てない」のではなく、「プロでも負けることがある」のほうだと考えています。

保有している株の株価が下がり、当初予定していた損切りラインにきたが「損をするのは嫌だ!」と考えた時に「プロでも失敗することはある」と冷静に考えることができれば損切りができるのではないでしょうか。

最後に

投資では「損小利大」が基本ですが、行動学上では「損大利小」をとってしまいがちです。

なんだか知ってるかのように言ってますが、私は今も昔も「失敗した」と思うことはよくあります。その失敗から反省し、同じ失敗を繰り返さないように日々勉強しています。

分かっていても損切りができないという人は「あらかじめ逆指値注文を入れておき、それをずらすことは絶対にしない」というのも一つの手です。フラッシュクラッシュのようなこともあるので、必ずしも逆指値が良いとは限りませんがあくまでも一つの手としては有効だと思います。

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