FXリピート系は意外と簡単ではない

FXではリピート系注文という手法があります。中には機械的に自動売買を行う「トラリピ」「ループイフダン」、「トラッキングトレード」という名前でサービスを行っているものもあります。

しっかりとした知識があり、うまく利用することで利益を生み出すことができますが、リスクを認識せず、簡単に儲かりそうという気持ちではじめると痛い目を見ることがあります。




リピート系注文とは

為替は株とは異なり、ある一定のレンジ内で動くものが多いです。

上昇すればいずれは下がり、下がったものはいずれ上がる。という傾向があるため、それを利用したものがリピート系注文です。(繰り返し注文するという意味です。ものすごく簡単にいってしまうとナンピンみたいなものです)

実際にリピート系で人気のある豪ドル円で、具体的にどういう取引手法なのか見ていきます。

2017年1月1日~2017年12月31日。豪ドル円85円から1万通貨で開始、1円上がれば決済売り、1円下がれば新規買い。を繰り返した場合。

2017年の豪ドル円は81.5円~90.3円の間で動いてました。チャートは下記のような形です。

年末の終値が88円のため、85円以下でのみ買い注文を繰り返した場合、年末には全てのポジションが決済済みで、10万円近い利益となります。最大ポジション数も4万通貨のため、かなり適していた時期といえます。

しかし、2015年1月1日~2015年12月31日を見てみます。97円から1万通貨で開始。1円上がれば決済売り、1円下がれば新規買い。を繰り返した場合。

2015年の豪ドル円は79.2円~97.5円の間で動いていました。チャートは下記のような形です。

年末終値87.5円のため、97円から87円までのポジションが全て残っています。年末にすべてのポジションを決済した場合40万円近い損失となります。また、79.2まで下落した際には17万通貨保有し、最大で含み損が140万円を超えます。このように相場が大幅な下落をした場合、「買いのリピート注文」では大幅な含み損を抱えることもあります。

リピート系注文で注意する点

まず第1に将来どちらに動くか。を見極めないといけないです。例で見てもらったように、リピート注文はレンジ相場にはものすごく強いです。その反面、相場が一方向に動いたとき、反対方向にリピート注文を行った場合は、多くの含み損を抱えることとなります。

2015年の例ですと、買い注文のリピートを行ったため多くの含み損を抱えることとなりましたが、売り注文を行っていれば利益を上げることができます。トレンドがどちらに向いているか。将来どちらに動くかの判断が非常に重要です。

次に、レバレッジを低くすることです。リピート注文はその性質上、含み損を抱えることが多くなります。注文枚数、注文幅によって異なりますが、枚数を抑え、注文幅を広くとりリスクをかなり抑えた場合でも10万円以上の含み損になることがあります。

多くの利益を得るために、枚数を増やしたりすると含み損に耐えられなくなりロスカットされることもあるため、レバレッジは低くすることが重要です。

最後に

FXでは、どんな取引手法であれ、最低限、過去のデータからその手法が有効かどうかを確認します。1年単位で考え、利益を上げることができるか。そして実際に始めるときは少ない枚数で取引を行い、調整を行いながら枚数を増やしていきます。

今回の例では単純に「年初の値を参考に1円動いたら」という条件でしたが、実際には開始レート、取引枚数、繰り返す値幅、最大保有枚数、買いか売りか両方かなど、想定リスクにより調整することでリピート注文は非常に強力な手法です

毎年、リピート注文でコンスタントに利益を上げている人もいれば、多くの含み損を抱え身動きが取れなくなりロスカットされる人もいます。

重要なのは「同じ方法では利益を上げ続けられないのでは」と疑問を持ち良く考えることです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする