落ちてくるナイフはつかむな、頭と尻尾はくれてやれ

相場には多くの先人が残した格言があります。相場が荒れている時ほど格言をよく考えて行動することで失敗を回避できたりします。

今回は格言の中でも相場が下落しているときに意識する2つの格言からどのような行動をとるのが吉となるのか考えてみました。

相場下落時に意識する2つの格言

落ちてくるナイフはつかむな

「落ちてくるナイフはつかむな」とは、急落時に株を買うのは落ちてくるナイフをつかむようなもので、とても危険だという相場格言です。

どんなに安くてお買い得だと感じても、しっかりとナイフが床に落ちたのを確認してから買うべきというものです。

相場は一度暴落すると、その暴落が大暴落を呼ぶことがしばしばあります。2018年の年末もそのような動きをしました。スーパーで例えると20%引きのシールが貼ってあったので飛びついて買ったらすぐに50%引きのシールが貼られた。という状態です。

2,000円の株が1,500円まで下落したから買う。のではなく、2,000円の株が1,500円まで下落し、その後1,000円まで下落したが1,500円まで戻ってきたので買う。

購入価格は同じ1,500円ですが、一度底を確認してから購入するのが良いというものです。

頭と尻尾はくれてやれ

これは「落ちてくるナイフはつかむな」につながる格言です。底をついたのを確認してから買った場合、当然ですが最安値で買うことはできません。また、株を売るときもどこが天井になるか見極めるのはとても難しく、売った後さらに株価が上がることはよくあります。

底値で買い、天井で売るのは理想ですが、現実的にはほぼ不可能に近いので、それを狙うのではなく底値や天井はあげるけど、胴体だけは逃さないというのが「頭と尻尾はくれてやれ」です。

底値を探る方法はしっかりと意識する

しっかり底値を確認してから欲張らずに少しの利益を積み重ねるのがリスクの抑えた投資です。とはいえ、底値を確認したつもりでも購入してから再度下落することもあります。

本当に底値を付けたのか確認するのは難しいですが、RSI、騰落レシオなどの底値を探る指標をいくつか参考にするのが一つの手です。これらの指標は必ずしも当たるわけではないですが、判断材料の一つとして利用し、しっかり底値を見極めてから購入するのが吉です。

本能は時としてマイナスに働く

分からない事や分からないものに遭遇した時、人はとても警戒するという本能を持っています。この警戒心という本能があったからこそ人間がこれまで生き延びてきたとも言えます。しかし、投資の世界ではこの本能がマイナスになることがあります。

株価が暴落したとき、この警戒本能が働きリスクを回避しようとする行動が一斉に働いたときに大暴落がきます。そして、この大暴落時こそ最も利益を手にすることができるチャンスです。

しかし、「暴落した今がチャンスだ!」と思っているならば、他にもそう考えている人が多く、チャンスではないのです。実際のチャンスは「もうだめだ、どこまで下がるか分からない」と誰しもが買いたくないと思った時です。

本能的にリスクを回避したいという感情が広がった時こそ、真のチャンスなのです。

これは株価上昇時にも同じことが言えます。株価が上昇しているときに「乗り遅れたくない」とつい買ってしまいます。ここからどんどん上がるぞ、と誰しもが買いたいという感情を持っているときこそ株を売るべきなのです。

さいごに

長く相場で生き残るコツはどれだけ本能に逆らうことができるかです。

安くなれば当然買いたくなります。それは儲け損ねるのが嫌だからと言う感情が働くからだと思います。場合によってはこの感情を抑えて、相場下落時は底を確認してもしばらく見送るのも一つの手だと考えています。

保有株が少ないのならば何も荒れているときに売買する必要はなく、1カ月、2カ月と相場から離れるという選択肢も個人投資家なら問題なく取れるのが強みです。

といいつつも、相場が大きく下落した時、私は業績が安定している大企業の株を常に狙っています。

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