二極化が進み中間価格が売れない中での投資戦略を考える

昔の日本は終身雇用で年齢が上がれば収入も上がりましたが、平成が終わりを迎える今はリストラ、転職などで当てはまらない状態となっています。

これから先、AIやロボットの技術が進むとそれを「扱う人」と「扱わない人」で貧富の差がさらに広がる。と言われています。

事実、すでに貧富の差が広がっているからなのか、「中間価格帯」の商品があまり売れず「低価格帯」、「高価格帯」の商品が売れる二極化が進んでいます。そんな中での投資戦略を考えてみました。




年収分布について

国税庁の平成29年のデータによると、「1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与」のうち年収300万円以下の人の割合は以下のようになっています。

年収100万円以下:8.4%
年収100万円以上200万円以下:13.5%
年収200万円以上300万円以下:15.8%

合計:37.7%

※参考 https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2017/pdf/001.pdf

ここ数年は約40%が年収300万円以下となっています。年収300万円以下では「できるだけ安いものを買う」という選択肢が必然となります。ちなみに、年収1000万以上の人の割合は4.5%です。

大塚家具の失敗

売上・利益が低下し、株価が下落している大塚家具ですが、大きな原因の一つに「高級家具」路線脱却を掲げ「中価格帯」の品揃えを増やして誰でも気軽に入れる「カジュアル店」へと舵を切ったことにあると言われています。

高級路線から中価格帯への変化により、従来の高級志向の顧客を逃したのに加えニトリやIKEAなどの低価格帯ユーザーには割高と判断され新規顧客が想定より獲得できませんでした。

もちろん、それだけが理由ではないですがこの舵がうまく切れなかったのは事実です。大塚家具だけではなく「中間価格」で勝負している「良品計画」、「モスフードサービス」も決算内容があまりよくありませんでした。

発泡酒の売り上げは下がり続け、第3のビールの売上が伸びているというデータもあります。最近では、好みの多様化を背景に缶チューハイやハイボールが売り上げを伸ばしているみたいですが・・・

当てはまらない場合も

とはいえ、当てはまらない場合もあります。特にアパレル関係では低価格帯のしまむらやユニクロ(ファーストリテイリング)がやや苦戦していますが、高価格のものから中間価格帯を多くそろえるユナイテッドアローズは善戦しています。

これはさまざまな思惑があると思います。衣服はある程度の品質を求めたり、見栄えを気にしたりするからなのかもしれません。(決してしまむらやユニクロが悪いという意味ではないです、とてもいい商品です。)

第3のビールも当初はあまり売れませんでしたが品質が良くなると売り上げをどんどん伸ばしていくようになりました。昔は「仕方なく第3のビール」を飲んでいた人が多い印象でしたが、今では「第3のビールの方が発泡酒よりおいしい」という人も出てきています。

こうした背景を考えると「ただ安ければいい」というのではなく「品質が良く安いもの」、「差別化」を求めています。当たり前と言えば当たり前ですが・・・

外食産業でも「低価格で品質が良いもの」を提供するお店は多いです。しかし、同じ品質で同じサービスである場合、価格競争になってしまい安くなりすぎると利益を上げることが難しくなります。

そのため、例えば回転すしチェーン店や牛丼チェーン店などのライバルが多いところでは「どの企業が伸びるか」、「差別化がうまくできる企業はどこか」を見極めるのが重要で、その判断は非常に難しいです。

「品質が良く、低価格で、あまりライバルのいない。」そんな企業がこれからも売り上げをますます伸ばしていきますね。という、当たり前の結論になってしまいました・・・。

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