株価チャートの動きから「上昇メド」・「下落メド」を推測する方法について

「買った株をどこで売るか」株式投資における難しい問題の一つです。もちろん「一生売らない」のも一つの選択だと思います。しかし、多くの人・多くの銘柄は常に「利益確定」または「損切り」を考えます。

今回は「利益確定」や「損切り」をするときの目安となる「どこまで上昇するのか」、「どこまで下落するのか」を株価チャートから推測する方法について見ていきます。

株価チャートから下落メド、上昇メドを探るPOINT
  • あくまでも過去のチャートから視覚的に判断したもの
  • 5年以上当てはまっても、いつか当てはまらない時も来る
  • 多くの事を知り、様々な事から判断するのが重要
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株価の下値メドと上値メド推測の基本

今回はあくまでも「株価チャートからの推測」です。実際には指標の割高感や割安感、業績予想など多くの事から株価メドを探ることでその精度を高めることが出来ます。

上値抵抗線(レジスタンスライン)について

株価が上昇しているときのメドとして意識される代表が「上値抵抗線」です。下記は時価総額で国内トップのトヨタ自動車の5年分の週足株価チャートです。

2021年以降は大きく上昇していますが、それ以前では株価8,000円が高値です。株価が高値に近づく7,500円付近から上昇が鈍くなるケースが多いです。2021年以前では、何度も反発しているラインです。

上値抵抗線(レジスタンスライン)は、株価の上値を抑えているライン(価格帯)のことで、主にテクニカル分析に使われます。たとえば、テクニカル分析では、過去の高値と高値を結んだラインを上値抵抗線とし、このラインに近づくと売り圧力が増し、株価の上昇スピードが鈍くなると定義されています。

上値抵抗線|SMBC日興証券より一部抜粋

下値支持線(サポートライン)とは

株価が下落しているときに意識される代表が「下値支持線」です。同じようにトヨタ自動車の週足株価チャートで確認していきます。

直近5年での最安値は約5,000円ですが、そこよりやや上の5,500円-6,000円に近づくと株価の下落が鈍くなっています。ここが下値支持と見ることが出来ます。仮にこの下値支持より下落して約5,000円まで下落するようだと下値支持も約5,000円になります。

下値支持線(サポートライン)は、株価の下値をサポートしているライン(価格帯)のことで、主にテクニカル分析に使われます。
たとえば、テクニカル分析では、過去の安値と安値を結んだラインを下値支持線とし、このラインに近づくと押し目買い圧力が増し、株価の下落スピードが鈍って反発しやすくなると定義されています。

下値支持線|SMBC日興証券より一部抜粋

上値抵抗や下値支持を簡単に言うと「過去、その株価周辺で何度か止まり、流れが変わった場所」です。

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上値メドと下値メドをテクニカル推測する

次に、もう少しテクニカルに上値メドと下値メドを推測する方法を確認していきます。推測する方法は沢山あり、現代でも新しい考えが出てきます。

フィボナッチ比率

フィボナッチ比率は簡単にいうと3分の3戻し、半値戻し、3分の1戻しと呼ばれるものです。下記はトヨタ自動車の週足株価チャートに直近の安値から高値へフィボナッチ・リトレースメントを引いたものです。

2021年以降の株価はこれまでの上値抵抗を越えて上昇しているため、下落した時どこが止まりやすい位置なのかを判断する一つの材料です。まずは約9,200円、その次が約8,600円です。黄金比やフィボナッチは下記で詳しく説明しています。

ラインを抜けた場合の上昇メド

下記はトヨタ自動車の日足株価チャートです。

これまでの上値抵抗だった8,000円が2021年に明らかに突き抜けて上昇。この場合、下落した場合のメドはこれまでの上値抵抗の8,000円周辺になります。

上昇幅から探る方法(N計算値・V計算値など)

上値抵抗を抜けて上昇した場合、メドとなる水平線が無いですが、例えば安値から高値までの上昇幅・差額など参考になるものはいくつかあります。例えば株価チャートがアルファベットのNやVのような形になる場合の「N計算値」、「V計算値」などもです。

最後に

テクニカル分析全般に言えることですが、あくまでも過去の動きの傾向です。

当てはまるケースが多いというだけで100%当てはまるものはありません。実際にトヨタ自動車も長い期間、上値抵抗を越えることが出来ませんでした。しかし、2021年はさまざまな事が重なり大きく上昇しています。テクニカルでは当てはまらない時にどのように行動するかも重要なポイントです。

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