目標株価や株価上昇メド・株価下落メドをチャートから推測する方法

「買った株をどこで売るか」これはものすごく難しい問題です。もちろん、長期保有して何十年も売らない。これも一つの選択だと思います。しかし全ての保有株が当てはまるわけではなく、「利益確定」もしくは「損切り」を行うケースが誰しも出てきます。

今回はそんな「利益確定」や「損切り」をするときの目安となる「株がどこまで上がるのか」、「株がどこまで下がるのか」を株価チャートから推測する方法について考えていきます。

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株価の下値メドと上値メド推測の基本

今回扱うのはあくまでも「株価チャートからの推測」です。実際には指標の割高感や割安感、業績予想などから株価メドを探ることもあります。まずは一般的な基本から確認していきます。

上値抵抗線(レジスタンスライン)とは

上値抵抗線(レジスタンスライン)は、株価の上値を抑えているライン(価格帯)のことで、主にテクニカル分析に使われます。たとえば、テクニカル分析では、過去の高値と高値を結んだラインを上値抵抗線とし、このラインに近づくと売り圧力が増し、株価の上昇スピードが鈍くなると定義されています。

上値抵抗線|SMBC日興証券より一部抜粋

上値メドとして意識される代表が「上値抵抗線」です。下記は時価総額で国内トップのトヨタ自動車の5年分の週足株価チャートです。

緑色の枠線内、約7,800円がここ5年程の高値です。株価が高値に近づくと上昇が鈍くなっています。特に2019年11月頃には約3カ月ほど上値抵抗ラインで揉み合っています。

高値の上値抵抗以外にもその一段下の7,200-7,300円もここ数年間で何度か反発しているラインです。

下値支持線(サポートライン)とは

下値支持線(サポートライン)は、株価の下値をサポートしているライン(価格帯)のことで、主にテクニカル分析に使われます。
たとえば、テクニカル分析では、過去の安値と安値を結んだラインを下値支持線とし、このラインに近づくと押し目買い圧力が増し、株価の下落スピードが鈍って反発しやすくなると定義されています。

下値支持線|SMBC日興証券より一部抜粋

下値メドとして意識される代表は「下値支持線」です。同じようにトヨタ自動車の週足株価チャートで確認していきます。

直近5年での最安値は約5,000円ですが、そこよりやや上の約5,800円に近づくと株価の下落が鈍くなっています。ここが下値支持と見ることが出来ます。仮にこの下値支持より下落して約5,000円まで下落するようだと下値支持も約5,000円になります。

上値抵抗や下値支持を簡単に言うと「過去、その株価周辺で何度か止まり、流れが変わった場所」です。

上値メドと下値メドをテクニカル推測する

次に、もう少しテクニカルに上値メドと下値メドを推測する方法を確認していきます。推測する方法は沢山あり、現代でも新しい考えが出てきます。

フィボナッチ比率

フィボナッチ比率とは簡単にいうと3分の2戻し、半値戻し、3分の1戻しと呼ばれるものです。下記はトヨタ自動車の週足株価チャートに安値から高値へフィボナッチ・リトレースメントを引いたものです。

この時に下落メドとして意識されるのが約6,200円です。下記で黄金比、フィボナッチについて詳しく説明してあります。

N計算値について

チャートの形から上値や下値を探る方法もあります。「N計算値」、「V計算値」などと呼ばれます。下記は、同じようにトヨタ自動車の週足株価チャートです。

枠内で囲った株価がアルファベットのNのような形をしていることから「N計算値」と呼ばれます。株価の動きが「上昇」、「下落」、再び「上昇」した場合の上値メドとして意識されます。

一つ目の枠内を見ると株価は底値で4,917円、そこから6,372円まで上昇。差額は約1,450円です。その後5,492円まで下落してから上昇を始めました、この時意識される上値メドが5,492円に差額をプラスした約7,000円です。

最後に

テクニカル分析全般に言えることですが、あくまでも過去の動きからの傾向です。

当てはまるケースが多いというだけで100%当てはまるものはありません。様々なデータを検証し、当てはまらない時にどのように行動するかも重要なポイントです。

感覚だけではその場で重要な決断がしにくいですが、事前にある程度推測した出来事であれば決断がしやすくなります。その上でもテクニカルは非常に有効なものです。

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