「マクシミン原理」と「マクシマックス原理」とはなにか、投資戦略の違い

投資を行う上で「考え方」や「戦略」は人それぞれ異なります。短期で大きな利益をあげたい長期でコツコツ利益をあげたい。リスクのある商品も保有しつつリスクの低めのものを保有など。

今回は投資戦略での意思決定行動を表す「マクシミン原理」と「マクシマックス原理」を簡単に解説し、どのように使えるのかを考えていきます。あくまでもこのような考え方がありますよと言うことで知っておくと良いかと思います。

マクシミン原理とマクシマックス原理
  • あくまでも考え方の一つでどちらが正解かは無い
  • 自分に合った投資法を見つけるのが最適解
  • 多くの考え方を知ることで選択肢を増やすことが出来る
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2つの意思決定行動について

マクシミン原理とマクシマックス原理とは「最低限確保できる利益が最大になる」守りの投資「利益が最大化する可能性がある」攻めの投資の考え方です。

マクシミン原理(maximin-priciple)とは

マクシミン原理とは、利益は少ないけど「最低限獲得できる利益が一番大きくなるであろう戦略」を選択する手堅いコツコツ戦略です。

例えば、10万円で購入できる株の銘柄が3種類あり、為替の影響で下記のように株価が変動するのが想定されるケースを考えていきます。

株式円高円安
A銘柄15万円(+5万円)8万円(-2万円)
B銘柄13万円(+3万円)12万円(+2万円)
C銘柄5万円(-5万円)20万円(+10万円)

この場合「円高」、「円安」のどちらに動いても最低でも+2万円を確保できるB銘柄を購入するのが「マクシミン原理」です。最低限確保できる利益が一番大きくなる守りの投資戦略とも言えます。

マクシマックス原理(maximax-priciple)とは

マクシマックス原理とは、「利益が最大化する可能性がある戦略」を選択する積極的な戦略です。

上記と同じ条件の場合

株式円高円安
A銘柄15万円(+5万円)8万円(-2万円)
B銘柄13万円(+3万円)12万円(+2万円)
C銘柄5万円(-5万円)20万円(+10万円)

円安になった場合+10万円を狙えるC銘柄を購入するのが「マクシマックス原理」です。攻めの投資戦略とも言えます。

実際の株価はもっと複雑

今回は為替の影響だけに絞って例を出しました。実際には「円高に進む」と考える人はA銘柄を選ぶと思いますし、株価は為替の影響だけでは決まりません。あくまでもこの投資戦略では、「将来起こる出来事はある程度予測できるが、その発生確率が不明」な時に使える考え方の一つです。

原理を応用して利用する例

例えば何かの出来事で相場全体が大きく下落した場合を想定します。株価が大きく下落した場合、その後の株式相場としては想定される動きは各アナリストの「予想通りに落ち着く」、「予想より早く落ち着く」、「予想以上に下落する」この3つのどれかが必ず起こります。しかし、どのような結果になるかは当然、不明です。

予想より早く落ち着くと見る場合「買い目線」、まだまだ長引くと見る場合は「売り目線」で入ることで大きな利益を上げることができます。これは最大限の利益を目指すマクシマックス原理に近い考えです。予想が外れてしまった場合、大きな損をする可能性があります。

どちらに転ぶか分からない、どちらに転んでも利益を確保したいという場合は個別銘柄ではなく、ETFを少し購入し、下落した場合は更に少しナンピンして中長期保有するという手がマクシミン原理に近い考えです。

それぞれのメリットとデメリットを考え、自分にはどのような投資法があっているのか、どのような考え方、選択があるのかを考える事が重要です。もちろん、一つの出来事だけを見るのではなく様々な視点から考えるのも重要です。

さいごに

投資は常に選択の連続です。選択を間違えたと思うことも多々出てきます。同じ失敗を繰り返さないためにもなぜ選択を間違えたのか、その時どのような狙いでどのような考えだったのかを振り返ることも立派な投資活動の一つです。

多くの戦略や考えを知ることは選択肢を増やすことになります。選択肢が増えたからと言って簡単に利益につながるものではないですが、多くの選択肢は利益を手にする可能性を増やします。

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