コンビニ店舗数で国内3位のローソン(2651)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。警戒感・不透明感から株価が下落推移しています。
- 株価下落で高めの配当利回り
- 配当は下限を設定しているが、不透明感あり
- 厳しめの業績・警戒感から株価は下落推移
ローソンの株価情報と事業内容について
ローソンの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:4,385円
予想PER:19.95倍
PBR:1.61倍
時価総額:4,398億円
2022年4月12日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)ローソン【2651】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
ローソン(2651)とは
株式会社ローソン(英語: LAWSON, INC.)は、日本の大手コンビニエンスストアチェーンである。三菱商事の子会社として三菱グループに属している。
ローソンは長らくダイエーが親会社であり、福岡ダイエーホークスの多くの選手がCMに出演していた。しかしダイエー本体は業績悪化に伴い保有するローソン株の多数を商社の三菱商事に売却した。2017年2月に三菱商事の子会社となっている。
ローソン – Wikipediaより抜粋
コンビニチェーンの「ローソン」ほか、自然素材の商品を強化した「ナチュラルローソン」や「ローソンストア100」を展開しています。
国内店舗数はコンビニ業界第3位、双方の株主である三菱商事つながりもあり、ローソンで無印良品の商品を取り扱っています。
ローソンの業績推移と株価推移について
ローソンの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

利益は右肩下がりに推移していましたが、2022年2月期にやや回復。
2023年2月期は更に増益見通しとしています。
株価の推移
下記はローソン5年分の週足株価チャートです。

利益減少・減配当などの影響で株価は下落。2016年は約1万円まで上昇していましたが、半分の5,000円以下まで下落。
2022年以降で見ても警戒感から厳しい推移です。
ローソンの配当情報と決算内容について
ローソンの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2023年2月期の予定年間配当:150円
予想年間配当利回り:3.42%
配当金の推移
下記はローソンの配当金推移です。
配当権利日は、8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

2018年2月期:255円
2019年2月期:255円
2020年2月期:150円
2021年2月期:150円
2022年2月期:150円
2023年2月期:150円(予)
2020年2月期に大幅減配当を実施し、その後は据え置き推移です。
配当性向は2022年2月期が83.9%、2023年2月期の予想が約68%です。
配当方針の確認
2020年2月期から配当方針を「1株あたり年間150円を下限とした上で、連結配当性向50%を目標」としています。
年間150円を下限としていますが、配当性向は方針より高い水準で推移しています。
※なお、ローソンは株主優待制度を実施していません。
決算内容について
2022年4月11日に決算発表。
2022年2月期の連結経常利益は475億円と発表。
2023年2月期の同利益は485億円見通し、年間配当は150円予定としています。
ローソンの今後について
ローソンの今後について考えてみました。
今後の配当はどうなるか
2020年2月期に大幅減配当を行いましたが、配当方針をはっきりと定めました。しかし「あくまでも方針」です。
配当性向はかなり高い推移で、利益が回復しなければ更に配当が減る可能性は当然あります。
コンビニ業界・伸びしろ
コンビニ業界は店舗数が飽和状態になり人手不足やコスト上昇など、業界全体で様々な問題を抱えています。
ローソンはコンビニ以外の事業では、高級スーパーの「成城石井」、ユナイテッドシネマなどの「エンターテインメント関連事業」、「金融事業」も展開しています。
また、中国をはじめ海外へも積極的に展開しており、短期的な不安やリスクがあるものの、長期的な伸びしろと見ることも出来そうです。