「半導体関連装置」が主力のレーザーテック(6920)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。半導体が注目されたことで株価が大きく上昇しましたが、2022年以降は反動で大きく下落しています。
- 指標は割高感あり、配当利回りは低い
- 業績は好調推移も、短期株価は大きく下落
- 株価にどこまで織り込まれているかが重要
レーザーテックの株価情報と事業内容
レーザーテックの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:15,350円
予想PER:65.92倍
PBR:22.88倍
予想EPS:232.87円
時価総額:1兆4,473億円
2022年6月21日終値時点のデータです。
最新の株価参考:レーザーテック(株)【6920】:Yahoo!ファイナンス
指標はかなり割高感が強いです。
レーザーテック(6920)とは
レーザーテック株式会社(レーザーテック、英: Lasertec Corporation)は、日本の半導体関連装置製造業者。
半導体マスク欠陥検査装置を中核とし、半導体関連装置、エネルギー・環境関連装置、FPD関連装置およびレーザー顕微鏡の開発・製造を行なっている。
レーザーテック – Wikipediaより抜粋
半導体マスク欠陥検査装置を中核に、半導体関連が事業の大部分を占めます。
また、海外売上比率が8割以上と高いです。
レーザーテックの業績推移と株価推移
レーザーテックの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益・最終利益の推移

売上・利益ともに大きく上昇推移。
2022年6月期も過去最高売上・利益を更新する見通しとしています。
株価の推移
下記はレーザーテック5年分の週足株価チャートです。

株価は3年で10倍以上上昇した、いわゆるテンバガー銘柄です。
かなり割高でしたが、押し目を作りながら長期で大きく上昇も、2022年以降で見ると急激に下落しています。
レーザーテックの配当情報と決算内容
レーザーテックの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年6月期の予定年間配当:82円
予想年間配当利回り:0.54%
配当金の推移
下記はレーザーテックの配当金推移です。
配当権利日は、12月(中間配当)と6月(期末配当)の年2回です。

2017年6月期:14円
2018年6月期:17円
2019年6月期:23.5円
2020年6月期:42.5円
2021年6月期:75円
2022年6月期:82円(予)
配当金は増配推移、2022年6月期も増配予定としています。
配当性向は2021年6月期が35.1%、2022年6月期の予想が約35%です。
利益配分の方針を確認
配当の基本方針は「連結配当性向35%を目安」としています。
株主優待は実施していないです。
決算内容について
2022年4月28日に決算発表。
2022年6月期3Q累計(7月-3月)の連結経常利益は172億円と発表。
前年同期比8.9%減、通期計画の270億円に対する進捗率は64%となりました。
レーザーテックの今後について
レーザーテックの今後について考えていきます。
今後について
2021年6月期の売上高は、半導体関連装置が584億円、その他が36億円、サービスが82億円と半導体関連装置が占める割合が高いです。
需要とリスク
パソコン・スマートフォン・自動車など多くの製品に使われる半導体は、今後の需要も非常に大きいです。
しかし、半導体市場は技術革新が激しく、需要状況が大きく変わる可能性があります。
当然、研究開発・設備費などの投資も必要となり、業績に良くも悪くも影響する可能性があります。
他にも、海外売上比率が高いので為替や諸外国の規制などもリスク要因として考えられます。
株価下落について
2021年は特に半導体関連が注目されたことで、株価が大きく上昇、その反動で2022年から下落しています。
以前ほどではないものの、まだ割高感があります。順調に行けば、2023年6月期以降も業績好調と見られていますが、株価は業績では決まらないのがポイントです。