「NEWクレラップ」などの家庭用品、合成樹脂や医薬品なども展開する中堅化学メーカーのクレハ(4023)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 目立った割安感は無し
- 大きく業績上方修正、株価も上昇
クレハの株価情報と事業内容について
クレハの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:9,910円
予想PER:11.72倍
PBR:0.98倍
時価総額:2,062億円
2022年3月30日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)クレハ【4023】:Yahoo!ファイナンス
化学銘柄と考えると目立った割安感は無いです。
クレハ(4023)とは
株式会社クレハ(英: KUREHA CORPORATION)は、家庭用品、工業化学品、合成樹脂、医薬品、農薬などを中心とする中堅化学メーカー。
「NEWクレラップ」などの家庭用品部門が特に有名。かつては抗がん剤「クレスチン」(第一三共との共同販売)の売上げも大きかった。
クレハ – Wikipediaより抜粋
主要事業セグメントは「機能製品」、「樹脂製品」です。
クレハの業績推移と株価推移について
クレハの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

増益推移していましたが、2021年3月期は減益に。
2022年3月期はさらに減益見通しでしたが、上方修正して大きく増益見通しとしています。
株価の推移
下記はクレハ5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年10月頃から下落していましたが、2020年11月から上昇。
一時は最高値の半値以下の4,000円まで下落しましたが、大きく増益見通しで株価を戻しています。
クレハの配当情報と決算内容について
クレハの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:210円
予想年間配当利回り:2.12%
配当金の推移
下記はクレハの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:110円
2018年3月期:125円
2019年3月期:165円
2020年3月期:170円
2021年3月期:170円
2022年3月期:210円(予)
2022年3月期は増配予定としています。
配当性向は2021年3月期が24.6%、2022年3月期の予想が約25%です。
配当方針の確認
利益配分の方針は「業績変動の影響はあるものの、安定的・継続的な配当を実施する」としています。
参考:配当情報|株式会社クレハ
決算内容について
2022年2月4日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結税引前利益は184億円と発表。
また、通期の同利益を195億円予想から230億円予想に上方修正、年間配当を185円予定から210円予定に増額修正しています。
クレハの今後について
クレハの今後について考えていきます。
今後について
主力事業は「機能製品事業」、「樹脂製品事業」です。
機能製品事業ではリチウムイオン2次電池用向けの樹脂など、一部の加工品で売り上げが増加し好調に。樹脂製品事業では家庭用ラップなどの売上が増加しています。
短期的な動き
2022年3月期の業績は原料価格の高騰などコスト増を見込み、やや厳しめで見通していました。しかし、需要回復・拡販により大きく上方修正、株価も上昇しています。