川崎汽船の株価が大きく上昇も警戒感のある動きをする場面もあり【9107】

海運大手でコンテナ船が主力の川崎汽船(9107)。

今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。業績が大きく回復する見通しで復配予定としています。

川崎汽船の株価POINT
  • 割安感あり、業績落ち着く見通し
  • 株価は大きく上昇も警戒感のある動きも
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川崎汽船の株価情報と業績推移

川崎汽船の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:5,225円
予想PER:10.77倍
PBR:0.82倍
予想EPS:485.29円
時価総額:1兆3,100億円

2023年10月20日終値時点のデータ
最新の株価参考:川崎汽船(株)【9107】:Yahoo!ファイナンス

PER、PBRともに割安感があります。

業績の推移

下記は川崎汽船の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

厳しい業績が続いていましたが、2022年3月期は大きく業績上方修正を行い、過去最高益を更新。

2023年3月期も好調でしたが、2024年3月期の経常利益・最終利益は落ち着く見通しです。

参考:業績ハイライト|川崎汽船株式会社

株価のチャート

下記は川崎汽船5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年から大きく上昇、他の海運銘柄も2021年以降好調な推移です。

2023年も上昇していますが、2023年9月以降は警戒感のある動きをする場面も出ています。

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川崎汽船の配当情報と株主優待

川崎汽船の配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:200円
予想年間配当利回り:3.83%

配当金の推移について

下記は川崎汽船の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

川崎汽船の年間配当金推移

2019年3月期:0円
2020年3月期:0円
2021年3月期:0円
2022年3月期:200円
2023年3月期:400円
2024年3月期:200円(予)

配当金は2017年3月期以降、業績悪化により無配が続いていました。2022年3月期は復配、2023年3月期は増配も2024年3月期は減配予定としています。

配当性向は2023年3月期が15.6%、2024年3月期の予想が約39%です。

配当方針を確認

株主還元策として「中計期間(-2026年度)における基礎配当を120円/株」としています。

参考:配当金・配当政策|川崎汽船株式会社

株主優待について

株主優待制度は実施していないです。

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川崎汽船の事業内容と今後について

川崎汽船の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

川崎汽船(9107)の概要

川崎汽船株式会社(かわさききせん、英: Kawasaki Kisen Kaisha, Ltd.)は、日本の大手海運会社である。通称“K”Lineと呼ばれる場合もある。

コンテナ船への依存率が高いとされる。また、日本で初めて自動車専用船を導入した企業でもある。

旧第一勧銀グループのメンバーであった故に、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)をメインバンクとしている。

川崎汽船 – Wikipediaより抜粋

製品物流・ドライバルク・エネルギー資源事業などの海運事業を行っており、さまざまな「海上輸送サービス」を提供しています。

3カ月決算の実績

下記は川崎汽船の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は1,350億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記は川崎汽船のキャッシュ・フロー推移です。

営業CFが大きく増加しています。

参考:川崎汽船|Google Finance

川崎汽船の今後について

コンテナ船運賃の上昇により、海運業全体で大きく業績が伸びています。2022年3月期の業績見通しは3回の上方修正を行い、かなり好調となりました。

短期的な好調さとリスク

海運各社は世界的な物流混乱もあり大きく上昇、業界再編で競争が起こりにくくなったこともプラスに作用しました。

しかし、株価が大きく上昇したことで警戒感もあり、今後は世界経済が鈍化して荷動きが悪くなり、需要が減少した場合は悪影響を及ぼす可能性もあります。

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