海運大手でコンテナ船が主力の川崎汽船(9107)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。業績が大きく回復する見通しで復配予定としています。
- PERはかなり割安、復配予定
- 業績大きく回復で株価上昇も下落場面あり
- 既にある程度株価に織り込み済み
川崎汽船の株価情報と事業内容について
川崎汽船の株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:7,300円
予想PER:1.31倍
PBR:1.04倍
時価総額:6,857億円
2022年4月22日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:川崎汽船(株)【9107】:Yahoo!ファイナンス
PERはかなり割安感があります。
川崎汽船(9107)とは
川崎汽船株式会社(かわさききせん、英: Kawasaki Kisen Kaisha, Ltd.)は、日本の大手海運会社である。通称“K”Lineと呼ばれる場合もある。
コンテナ船への依存率が高いとされる。また、日本で初めて自動車専用船を導入した企業でもある。
旧第一勧銀グループのメンバーであった故に、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)をメインバンクとしている。
川崎汽船 – Wikipediaより抜粋
製品物流・ドライバルク・エネルギー資源事業などの海運事業を行っており、さまざまな「海上輸送サービス」を提供しています。
川崎汽船の業績推移と株価推移について
川崎汽船の業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

赤字の時もあり厳しい業績が続いていましたが、2022年3月期は大きく業績上方修正を行い、過去最高益更新見通しとしています。
株価の推移
下記は川崎汽船5年分の週足株価チャートです。

株価は他の海運銘柄と同様、2021年から大きく上昇しています。
2022年に入って過去最高値を更新していますが、警戒感などから下落する場面も出ています。
川崎汽船の配当情報と決算内容について
川崎汽船の配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:300円
予想年間配当利回り:4.11%

配当金について
配当金は2017年3月期以降、業績悪化により無配が続いていました。
2022年3月期は、業績予想を大きく上方修正して復配予定としています。
決算内容の確認
2022年2月3日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は4,336億円と発表。
また、通期の同利益を3,900億円予想から5,400億円予想に上方修正しています。
川崎汽船の今後について
川崎汽船の今後について考えてみます。
今後について
コンテナ船運賃の上昇により、海運業全体で大きく業績が伸びています。
2022年3月期の業績見通しは何度も上方修正を行い、かなり好調な見通しです。
短期的な好調さと伸びしろ
海運各社は世界的な物流混乱もあり大きく上昇しています。業界再編で競争が起こりにくくなったこともプラスに作用しています。
また、長期的に見ると業務提携などにより新興国での事業拡大を行っています。業績回復で復配予定としています。
リスクについて
株価に業績好調が織り込まれている状況です。更に大きく株価を伸ばすには想定以上が求められます。
今後は世界経済が鈍化して荷動きが悪くなり、需要が減少した場合、業績に悪影響を及ぼす可能性もあります。
また、短期間で株価が大きく上昇した銘柄は、利益確定売りや警戒感が出ると大きく下落する可能性も秘めています。