個人投資家・外国人投資家が売買対象にする銘柄の違いとは。大型株・中小型株などについて考察

株は個人だけでなく、投資機関や外国人投資家などさまざまなルートで売買されます。今回は投資家が投資対象(売買)とする銘柄について日本株を大きく分類し考えていきます。

株の種類と投資対象のPOINT
  • 株は「株価」、「時価総額」、「景気」に注目した分類がされることが多い
  • それぞれの投資家が好んで売買する銘柄が異なる
  • あくまでも分類は一つの面であり、それが全てではない
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株の分類

はじめに様々な視点から「株の分類」を確認していきます。

株価に注目した分類

日本株には1株100円以下の銘柄から10,000円以上の銘柄があります。おおよそですが1株が10,000円近くの銘柄(1単元当たりの取引に100万円必要)を値嵩株(値がさ株)とよび、反対に1株が300円程度の銘柄を低位株、中でも100円以下の銘柄を超低位株と呼びます。

値嵩株の代表銘柄はファーストリテイリングや任天堂、東京エレクトロンなどです。

参考:値嵩株 – Wikipedia

参考:低位株 – Wikipedia

株価が高いのが値がさ株、安いのが低位株です。値がさ株が日経平均株価に組み込まれている場合、その銘柄の株価が日経平均株価に強く影響します。

時価総額に注目した分類

東証1部上場企業には時価総額(株価×発行株式数)の大きい銘柄と小さい銘柄があります。おおよそですが時価総額が3,000億円以上の大きい銘柄を大型株、時価総額の小さい銘柄を中小型株と呼びます。

大型株の代表銘柄はトヨタ自動車、ソフトバンクグループなどです。

参考:大型株・中型株・小型株|大和アセットマネジメント株式会社

大型株は日本を代表する企業が多く、分析している専門家や投資機関が沢山あります。

景気に注目した分類

企業はさまざまな事業を行っています。中でも景気動向が業績に大きく影響する企業と景気動向に業績があまり左右されない企業があります。景気に敏感に反応する銘柄のことを景気敏感株、逆に景気の影響を受けにくい銘柄のことをディフェンシブ株と呼びます。

例えば、食品・医薬品・電気・ガスなどの生活必需品をメインで扱う企業は景気の影響をうけにくいです。

参考:ディフェンシブ銘柄|大和証券

株の分類表

主な株の分類を簡単に表にまとめると下記となります。

名称意味
値嵩株株価が高い銘柄
低位株株価が低い銘柄
大型株時価総額が大きい銘柄
中小型株時価総額が小さい銘柄
景気敏感株景気に敏感に反応する銘柄
ディフェンシブ株景気の影響を受けにくい銘柄

投資家の売買対象銘柄は何か

次に投資家が売買対象とする銘柄について考えていきます。あくまでも「傾向」というだけで全てが当てはまるわけではないです。

個人投資家が売買対象とする分類

個人投資家は単位未満株やミニ株などの特別な場合を除き、1株が高い値がさ株は手を出しにくいです。そのため、個人投資家を重視する企業は、ある程度株価が上昇した際に売買しやすいように株式分割を行います。

また、個人投資家の多くが対象とする銘柄はアナリストや調査機関の多くが分析している大型株をメインにあまり注目のされていない中小型株や低位株です。

参考:株式分割 – Wikipedia

機関投資家が売買対象とする分類

銀行や投資信託などの大口の投資家は資金が大量にあるため流動性の低い中小型株や低位株を売買することは少ないです。主に流動性が高い大型株や日経平均への影響が大きい値嵩株を選びます。

もちろん、中には大型株よりも中小型株の方が比率が高い投資信託もあるのであくまでも傾向です。

外国人投資家が売買対象とする分類

日本株の外国人投資家と言えば以前は北米・ヨーロッパの投資家が主流でした。しかし近年では中国の投資家も増えています。日本市場の売買代金のうち約6割が外国人投資家のため、株価に与える影響は大きいです。外国人投資家の代表は投資機関、ヘッジファンドなど大口投資家です。そのため、こちらも大型株、値がさ株を売買対象として選択することが多いです。

参考:外国人投資家|SMBC日興証券

得られる情報、見る角度が異なるため、あえて同じ土俵で機関投資家と同じ銘柄を対象とするか。それとも、機関投資家が対象としない銘柄を選ぶかは人それぞれです。

最後に

今回は主に使われる言葉を中心に株の分類を見ていきました。他にもテーマ株(注目株)や資産株という分類もあります。しかし、あくまでも分類は一つの面です。

例えば、大型株の中でも業績に大きな差があるように、中小型株も時価総額は低いが注目度の高い企業から注目度が小さく売買があまりされない企業があります。分類は同じですが状況は同じではないです。

投資信託の中には「日経平均株価に採用されている銘柄」だからという理由で保有している場合もあります。銘柄により多くのアナリストが分析・あまり分析されないなど手に入る情報量にも差が出ます。

株の分類はあくまでも一面ですが、それぞれ経済状況や市場の流れなどから影響を受ける大きさが異なります。

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