「失敗は成功のもと」。失敗したことを生かして次の成功につなげる、もちろん投資にも当てはまると考えています。また、自身の失敗経験だけでなく、先人の失敗例を学ぶことで成功につながる場合もあります。
今回は、株式投資での「失敗は成功のもと」と「成功が失敗のもと」となる場合について考えてみます。
- 成功経験よりも失敗経験から学ぶことの方が多い
- 成功体験が失敗につながることも
- 一度の失敗で相場から退場しないようにするのが重要
失敗は成功の元とは
「失敗は成功の元」の例を見ていきます。
株式投資でよくある失敗例
株式投資での失敗例を上げるとキリがありません。
代表的な失敗例は「損切りが遅かった」、「利益確定を急いだ」などの売買タイミングに関するもの、「思ったほど伸びなかった」などの銘柄選択ミスなどなどです。
失敗した時の感情
失敗した時、または失敗経験を見たときに「次はこれを試してみよう」、「この方法ならどうだろうか」と新たな方法を試す・考えることができる人は、投資だけでなく成果を上げることができる人です。
逆に「うまくいくと思った」、「次は大丈夫」と、なぜ失敗したのかを分析しない人は同じ失敗を繰り返し、成果につながりません。
トライアンドエラー(トライアルアンドエラー)
「失敗は成功のもと」は「トライアンドエラー(正しくはトライアルアンドエラー)」と同じ意味と考えています。簡単に言うと失敗してもあきらめず試行錯誤することです。
いつの時代も言い方は異なりますが、似た意味の言葉が沢山あります。それだけ失敗から学ぶことは多いです。
人それぞれ投資の考え方・投資手法があるため、失敗ポイントは人それぞれです。
成功は失敗の元とは
次に「成功は失敗のもと」を考えてみます。
勝って兜の緒を締めよ
先人達の投資失敗例を見ると、多くの人が失敗の前に「成功」しています。中には億という金額を稼ぎ「大成功」した後に失敗して資産を無くした人もいます。
これも有名なことわざですが、「勝って兜の緒を締めよ」というのがあります。勝っても油断せずに用心しろということです。
大成功をした場合、その成功経験が足をひっぱり、それに頼ってしまうことがあります。特にギャンブルにハマる人はこのタイプが多いです。
同じことが起こるわけではない
成功が大きければ大きいほど、その方法にしがみつきます。
なぜなら、疑うより信じる方が簡単だからです。しかし、全く同じ方法が未来永劫有効となるケースは投資だけでなく様々な世界でありえないです。
「前はこの方法で成功したから次も成功する」は投資に限らず危険な考えです。
最後に
投資では「100%成功することはほぼ不可能」です。少しの失敗ではブレずに考えを貫くことも大切ですが、考え直すことも重要です。
失敗例を知ることも重要
莫大な資産を築き上げた投資家の多くは過去に失敗しています。失敗したときの損失を出来るだけ減らし、成功したときの利益をどこまで伸ばせるか。その心構えが重要です。
先人の成功例
失敗例を見て同じ失敗をしないように気を付けることは投資で非常に有効ですが、投資本などで紹介されるのは成功例・成功談が多く、失敗例はたまに見る程度であまり目立ちません。
投資に限らず他人の成功例を真似しても成功するケースは少ないです。実は失敗例から学ぶことの方が多いです。
一番避けるべき失敗とは
失敗をしたら戦略を練り直して改善しながらチャレンジする、時には大きな方向転換をする。一番避けるべき失敗はチャレンジや方向転換などが出来なくなるほどの大きな損失を出すことです。
失敗やミスを早くに自覚することで、大きな損失を避けることも可能となります。