株式投資とFXではどちらが儲かる?メリット・デメリットの違いについて

「株式投資かFXどちらが良いのか、どちらが儲かるのか」

私の答えとしてはありきたりですが「人により異なる」です。今回は「株式とFXの基本と異なる点」、「メリット・デメリット」から「どちらが向いているのか」というお話です。

株とFXの違いPOINT
  • 株式は投資先、FXはタイミングが重要
  • メリット・デメリットが大きく異なる
  • どちらが向いているかは人により異なる
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株式投資とFXの違いとは

まずは株式投資とFXで大きく異なる点を見ていきます。

投資対象が異なる

一番大きく異なる点は「企業に投資」するのか「為替(外貨)に投資」するのか、という投資対象です。

株式投資の対象

東京証券取引所のプライムに上場している企業だけで1,800企業を超えます。

増えすぎた東証1部の銘柄数を整理するため、区分を変更しましたが、最上位に当たるプライムの企業数は多いままです。

FXの対象

FXの投資対象(厳密には投機ですが)は米ドル・ユーロなどの誰もが知っているメジャーな通貨から、トルコリラ、南アフリカランドなどマイナーな新興国通貨があります。

実際に多くの人がFXで取引している通貨となると10種類前後と株式と比較するとかなり限られます。

株は投資対象の選択、FXは売買タイミングが重要です。

レバレッジの違い

株式投資の現物取引では資金分(100万円あれば100万円分)までの取引、信用取引では資金の約3倍まで取引できます。

FXは高いレバレッジが可能

FXの場合、国内業者だと証拠金(資金)の25倍まで取引ができます。

昔は100倍の取引もできましたが、高すぎるレバレッジは危険なため25倍までの制限となっています。(近年、10倍までに規制する動きも出ています)

高レバレッジが可能な理由

株価は1年で10倍になるテンバガーと呼ばれる銘柄もあれば、業績悪化などで1年で半値以下になる銘柄、最悪は上場廃止で紙くず同然になることもあります。

米ドルなどのメジャー通貨の場合、良く動く年でも1年で30%前後です。いきなり米ドルが紙くずになる可能性は株式と比較するとかなり低いです。

一気に大きな損失が出る可能性が株と比べると低いので高いレバレッジをかけることができます。

※マイナーな新興国通貨では大きく動く可能性もあるので注意が必要です。

他にも違いがありますが、特に大きな違いは「投資対象」と「レバレッジ」の2つです。

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株式投資のメリット・デメリット

株式投資のメリットとデメリットを考えてみます。

株のメリット

株のメリットは、自分の所有している株式を売却したときに手にすることができる売却益のほかに、銘柄によって保有し続けることで配当金や株主優待をもらうことができるなどもあります。

全体で見ると上昇

下記は2000年以降の日経平均株価の動きです。

株式は相場全体で見ると下落し続ける可能性が低く、どこかのタイミングで上昇する可能性が高いです。

「銘柄を分散」「定期的に購入し続ければ」理論的には利益を手にできる可能性が高いと言われています。

株のデメリット

株のデメリットの一つは初期資金が多く必要な場合があることです。

基本的に100株単位で売買するため、3,000円の株を買う場合は30万円必要となります。1万円を超える株を買う場合は最低100万円必要になります。

資金を抑えることもできるが

資金を抑えるためにミニ株、信用取引などを利用し少ない資金でも始めることはできますが、複数銘柄の保有ができないなど、不利になる場合もあります。

銘柄数の多さ

もう一つのデメリットは銘柄数が多い事です(メリットとしても受け取れますが)。

プライム銘柄だけでも1,800銘柄以上あり、売買が活発でない銘柄もあります。そのような銘柄の場合、売りたくても売れなかったり、一人が多く購入したり売却することで株価が大きく動く可能性もあります。そのため、中には仕立て株とよばれる危険な株もあります。

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FXのメリット・デメリット

FXのメリットとデメリットを考えてみます。

FXのメリット

FXのメリットは最大25倍までかけられるレバレッジと保有通貨の金利差でもらえるスワップポイントです。

高すぎるレバレッジはリスクが伴いますが、レバレッジをうまく利用することで、少ない投資金額から始めることもできます

取引量の多さ

FXは「買い」からも「売り」からも簡単に入ることができます。「買い」と「売り」どちらでも取引できるのはチャンスが多いとも言えます(株の信用取引でも売りから取引できます)。

また、メジャー通貨の場合は出来高が膨大なので売却できないとか、仕立て株のような危険な場合もありません。(たまに出来高が少ない時期・時間にヘッジファンドが仕掛けて大きく下落することはあります)

FXのデメリット

デメリットの一つがレバレッジです。

少ない資金で取引できるレバレッジは非常に便利でメリットでもありますが、高レバレッジは瞬間的に価格が上下した場合、強制決済されるデメリット(リスク)でもあります。

金利変動

スワップポイントに影響する「金利変動」もデメリットとなる場合があります。

スワップポイントは通貨間の金利差によって発生します。日本円で米ドルを買う場合はスワップポイントがもらえますが、反対の場合は保有しているだけでスワップポイントを払う必要が出てきます。

他のデメリットとしては株式と違いプラスサムゲームではないことです。FXは厳密にいうと投資ではなく投機(機会に投じる)です。

株とFXには、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。(リスクとリターン)

参考:FXの収益|FXとは|SMBC日興証券

さいごに

株式投資に向いてる人、FXに向いてる人はそれぞれです。どちらが良い、悪いはありません

資金と期間

少ない資金、短期間で大きな利益を手にしたい人は高レバレッジのFXが第1候補になります。当然、その分リスクは高くなります。

多くの資金があり、さまざまな企業に投資したいと考える場合は株式が投資先になります。

向き・不向きは人による

株もFXも短期で売買する人もいれば長期で保有する人もいます。さまざまなもの、やり方を試して自分に合うのを探すのも投資の醍醐味です。

株の方が儲かる、FXの方が儲かる。というのはやり方次第です。どちらでも稼ぐ人はいますし、損失を出す人もいます。

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