【日産株は今後どうなるか】事故の場合は買い、事件の場合は売りから考える

株式相場の格言に「事故は買い」、「事件は売り」というのがあります。

突発的な事故の場合、一時的に業績が悪化し、短期的には投げ売りがでますが、会社の経営自体に問題がなければ再び浮上して、株価が適正に戻るという事から「事故は買い」と言われてます。

反対に、事件の場合、根本的な問題が会社にあるため、全てを解消できるか不透明かつ解消するまでに時間がかかるため「事件は売り」と言われています。

今回の日産のカルロスゴーン氏の逮捕は株価にどのような影響があるか。過去の例を参考に見ていきます。




事故は買いの例

過去に事故で株価が下落したが、すぐに回復した例をみていきます。

【餃子の王将 社長射殺事件】

2013年12月、餃子の王将の社長が何者かに撃たれるという事件が発生しました。

刑事事件ですが、会社の経営に問題があったわけではなく、ただ漠然と、「事件の背景がわからない」、「王将を急成長させたトップが急逝したことによる先行き不安」で売りが広まりました

しかし、その後、消費税増税・原材料費高騰などマイナス要因があったにもかかわらず、追悼ギョーザなど、応援する声も多く株価は回復し、振り返ってみるとこの事件の後に付けた株価が直近の最安値となっており、その時に株を購入した人はかなりの利益を手にしています。

【アスクル倉庫火災事故】

2017年2月、埼玉にあるアスクル倉庫で大規模な火災が発生しました。

消火活動に1週間かかり、損失が100億円とも言われ、アスクルの商品配送にも影響が出ました。

その後、株価は年初来安値まで下落しましたが、早期の復旧・再発防止策などから下落前の水準までわずか数カ月で戻りました。

事件は売りの例

次に事件で株価が下落し、その後も下落を続けた例を見ていきます。

【東芝 不正会計事件】

2015年、経営トップの関与による利益水増しの粉飾決算を行っていることが報告されました。この問題で社長ら取締役が複数辞任し、株価が大きく下落、その後も営業赤字、調査報告などで株価が上下を繰り返し、3年以上たった現在でも株価は復活していません。

もちろん、事件・事故後の株式市場全体の動きによって株価は左右されますが、会社組織全体で不正を行っていた場合、一回の下落で終わることなく、新たな問題が出てくることが多く、2度3度と下落をし、回復までにかなりの時間を要しています。

今回の日産の事件

今回の日産での金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)事件ですが、判断がとても難しいです。現状、容疑者となっているのは、ゴーン容疑者とケリー容疑者です。

しかし、二人だけで有価証券報告書の偽造が行えるのか。という疑問がつきます。指示をしたのは二人かもしれませんが、実際には間違いなく多くの人が動いています。そういう所から今回の事件が発覚しましたが、今回の偽造に伴う他の不正が今後出てくる可能性もあります。

今後の調査の行方をみて、全容が明らかになった時に、会社として問題がどれだけあったのか、今後の企業運営にどれだけ影響があるかを考えてから「買い」かどうか判断するべきである。

最後に

今回の日産の場合、事故寄りと考えている。しかし会社として問題があったのも事実である。

以前より高配当で人気があり、順調に増配を繰り返している企業なだけに、今後どこまで今回の事件の影響があるのか、しっかり見極める。今はまだ不明なことが多く買うべきではないが、問題ないと判断できたらぜひ購入したい。

しかし、日本の自動車産業は海外売上高が高く、為替や関税の影響を受けやすくなっている。こちらの影響も大きく、そこも十分に考慮する必要がある。

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