「時価総額」と「流通株式時価総額」の簡単な解説・プライム基準の流通株式から見えてくる事

今回は「時価総額」と東証再編により注目されている「流通株式時価総額」について、簡単な解説と見えてくることについて考えてみました。

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時価総額の基本について

まずは「時価総額の基本」を確認していきます。

時価総額とは何か

時価総額(じかそうがく、Market capitalization)、株式時価総額とは、ある上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値を評価する際の指標である。時価総額が大きいということは、業績だけではなく将来の成長に対する期待も大きいことを意味する。

時価総額は企業尺度や企業の実力の一面にしかすぎないが、市場の期待値を反映した尺度の一つであり、一般には企業の利益や資産が大きいほど時価総額も高くなる。しかし、株価は時に過大(過小)評価される場合があるため、絶対的なものではない。

時価総額 – Wikipediaより抜粋

時価総額は「株価」×「発行済み株式数」です。つまり、その企業自体の価値ではなく、「株価ベースでの企業の評価」です。

日本国内企業の時価総額ランキング

下記は2021年7月9日終値時点、日本企業の時価総額ランキングです。

銘柄名時価総額
トヨタ自動車31兆4,879億円
ソニーグループ13兆9,410億円
キーエンス13兆6,950億円
ソフトバンクグループ12兆6,240億円
NTT11兆1,152億円
リクルートHD9兆3,515億円
ファーストリテイリング8兆4,519億円
任天堂8兆3,333億円
三菱UFJ7兆9,699億円
KDDI7兆9,494億円

当然ですが、聞いたことのある有名な企業が並んでいます。中でもトヨタ自動車の時価総額は飛びぬけています。

流通株式時価総額について

次に東証再編により注目されるようになった「流通株式時価総額」について確認していきます。

流通株式時価総額とは何か

流通株式時価総額は「株価」×「流通株式数」です。時価総額は「株価」×「発行済み株式数」なので、違いは「流通株式数」の部分です。

流通株式とは何か

流通株式とは、「流通可能性が認められない株式を除いた有価証券」です。具体的に流通可能性が認められない株式とは「役員が保有する株式」、「自己株式」などです。

参考:流通株式|用語集|日本取引所グループ

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時価総額から見えてくること

次に時価総額から見えてくることを考えていきます。

時価総額と業績は関係がない

大きく株価が上下している医療ベンチャーの「アンジェス(4563)」は、2020年7月3日終値時点の時価総額は2,223億円、2021年7月9日時点の時価総額は1,174億円です。「東和薬品(4553)」の2021年7月9日時点の時価総額は1,293億円。

時価総額で見える事、見えない事

アンジェスは先行投資中で連続赤字で配当無配。東和薬品は利益好調で配当もしっかり出しています。しかし、時価総額はかなり近いです。これは時価総額が「株価ベース」なので起きていることです。株価というのは、基本的に「先の期待値の価格」です。今の業績や企業規模ではないです。

時価総額でわかる事とは

時価総額でわかるのは、どれだけ期待値が高いか、または低いかです。過去の株価推移やPER、PBRなどからも現在の株価が高いのか低いのかの目安となりますが、時価総額も同業他社と比較し、どれだけ期待値が高いかが分かります。

株価は過剰に反応することがあります。時価総額自体に大きな意味は無いかもしれませんが、一つの判断材料として確認・比較してみるのも良いかもしれません。

流通株式時価総額から今後の動きについて考察

次に「流通株式時価総額」について考えてみます。

流通株式の意識変化

流通株式はこれまで意識されることがほとんどありませんでした、しかし、東証再編により「流通株式が重要視」されたことで注目されています。現状、東証1部に上場している2,191社のうち664社が「プライム市場」基準を満たしていないとされています。

参考:「プライム」基準、664社が未達|時事ドットコム

企業の対応はどうなるのか

基準に満たない企業の全てが対応するとは言えないですが、基準ライン上にいる企業は知恵を絞っています。例えば、自社株を消却、大株主の持ち株比率を下げるなどで「株主構成を見直す」企業もあります。

参考:プライム残留へ奔走|時事ドットコム

株主優待・配当へ影響?

今後は、良くも悪くも株主優待・配当が変わる企業も出てくる可能性も考えられます。

最後に

自分の保有株がプライムに残るのか、非常に気になる点です。

もっとも重要な点

市場再編による企業の動きは大きく株価に影響することかもしれないです。しかし、最後はその企業がどこに上場しているかよりも「何をしているのか」、「応援できるか」の基本だと個人的には考えます。

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