「サロンパス」で有名な久光製薬(4530)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。厳しい業績で株価が下落し安値で推移しています。
- 連続増配中だが配当性向は高い推移
- 厳しい業績で株価下落し安値で推移
- 復活の期待もあるが、まだまだ厳しめ
久光製薬の株価情報と事業内容
久光製薬の株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:3,380円
予想PER:27.78倍
PBR:1.08倍
予想EPS:121.65円
時価総額:2,879億円
2022年7月8日終値時点のデータです。
最新の株価参考:久光製薬(株)【4530】:Yahoo!ファイナンス
PERにやや割高感があります。
久光製薬(4530)とは
久光製薬株式会社(ひさみつせいやく)は、日本の医薬品メーカー。
1934年に今日まで同社の主力製品となる「サロンパス」を発売。 これがロングセラーとなったことで同社の基礎を固めると共に、1965年に現社名に改称する。
その後も「エアーサロンパス」、「サロンシップ」 、「サロンパス-ハイ」などの製品を次々と送り出す一方で、「モーラス」 / 「モーラステープ」ほか、医療機関用(処方箋医薬品)消炎剤にも進出
久光製薬 – Wikipediaより抜粋
「サロンパス」が有名な製品で、他にも「フェイタス」、「ブテナロック」、「アレグラ」などのブランドを展開しています。
事業として「医療用医薬品」、「一般用医薬品」を展開しており、売上比率は国内が約7割、海外は米国を中心に約3割です。
久光製薬の業績推移と株価推移
久光製薬の業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益・最終利益の推移

2021年2月期は大きく減益に。
2022年2月期も厳しく、2023年もまだまだ弱めです。
株価の推移
下記は久光製薬5年分の週足株価チャートです。

2018年6月には「新薬の臨床結果」影響もあり株価は1万円近くまで上昇も、業績悪化の影響で下落推移。
その後は持ち直して上昇していましたが、2021年3月以降で見ると再度下落しています。
久光製薬の配当情報と決算内容
久光製薬の配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2023年2月期の予定年間配当:84.5円
予想年間配当利回り:2.5%
配当金の推移
下記は久光製薬の配当金推移です。
配当権利日は、8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

2018年2月期:82.0円
2019年2月期:82.5円
2020年2月期:83.0円
2021年2月期:83.5円
2022年2月期:84.0円
2023年2月期:84.5円(予)
配当金はわずかですが、連続増配しています。
配当性向は2022年2月期が70.6%。2023年2月期の予想は約69%です。
過去の水準と比較すると高い配当性向です。
参考:経営指標推移|久光製薬
※久光製薬は株主優待を実施していません
2022年2月期の決算内容
2022年4月7日、2022年2月期の連結経常利益は126億円と発表。
2023年2月期の同利益は127億円見通し、年間配当は84.5円予定としています。
2023年2月期1Q決算
2022年7月7日に決算発表。
2023年2月期1Q(3-5月)の連結経常利益は22.9億円と発表。
前年同期比19.5%減、通期計画の127億円に対する進捗率は18.1%となりました。
久光製薬の今後について
久光製薬の今後について考えてみました。
今後について
多くの商品で知名度が高く、新製品の開発にも積極的です。
配当は緩やかですが連続で増配しており、自己資本比率は80%を超え財務は安定しています。
伸びしろと不透明感
今後は海外を強化するなど伸びしろもありますが、2021年2月期は大きく減益、その後も苦戦しており株価も安値圏で推移しています。
2023年2月期は増収・増益見通しで増配予定としていますが、薬価改定や診療報酬改定、販売競争などの不透明感もあります。