FXと外貨預金の違いとは、外貨預金はおすすめしない2つの理由

「FXをやっている。」と話をすると、FXを知らない大半の人は、「危険じゃない?」、「ギャンブルでしょ?」といいます。

私はすべての人にFXを勧めるものではないと考えています。人それぞれ考え方が違うため、向き、不向きがあるからです。事実、FXは使い方によっては「ギャンブル」になりますし「危険」です。

これは、FXに限らず投資すべてに言えますがリスクはあります。しかし、正しい知識を得ることでさまざまなモノの見方が変わってきます。

今回はFXと外貨預金の違いから、外貨預金はFXの劣化版と考えている理由を紹介します。

FXはしない、外貨預金はする。という矛盾

「FXは危険」と言ってる人の中には、米ドルなどで預金をしている人が何人かいます。いわゆる外貨預金というやつです。

「なぜ外貨預金をしているのか?」と聞くと、多くの人が「日本は金利が低くて、アメリカは金利が高いからお得」と言います。

確かにその通りです、間違っていないです。たぶん、銀行の方に言われたのでしょう。

もちろん、米ドルをはじめ外貨を持つのは悪くないです。むしろ全てを日本円で持っているほうがよっぽど悪いと私は考えます。しかし、金利を得るためだけに「外貨預金をするのはおすすめできません。」

外貨預金がおすすめできない大きな2つの理由

手数料が高い

外貨預金では、買値と売値が銀行ごとに用意されています。これは銀行のWEBサイトで簡単に確認できます。

5月28日の三菱UFJ銀行だと、買値(日本円→米ドル)109.81、売値(米ドル→日本円)109.31で、ほとんどの銀行が似たようなものです。この買値と売値の差が外貨預金の場合の為替手数料になります。

具体的に、例えば1万米ドルを購入すると仮定します。109万8100円で1万米ドル買うことができます。

その後、まったくレートの変動がなかったと仮定し、保有している1万米ドルを売ります。すると109万3100円で返ってきます。この差の5,000円が手数料です。つまり、「110万円を預けると5,000円の手数料」がかかることになります。

FXの場合、スプレッドと呼ばれる外貨預金でいう所の買値と売値の差があります。業者によって多少違うものの、同じく5月28日時点で多くの業者が買値109.810、売値109.807です。

この差がFXの場合の手数料になります。外貨預金と同様に考えると、その手数料は300円で、その差は4,700円です。1万米ドル(約110万円)でこれだけの手数料差が出るのです。

※レートは常に変動しているため一例です。

金利が抜かれている

現在、米ドルの普通預金の金利はおよそ年0.2%です。これは上記の為替手数料(5,000円)を考えると2年以上預けないとお金が増えない計算になります。

米ドル定期預金の金利は、期間、金額により変動が大きいですが、およそ年0.5%で、銀行によっては初回キャンペーンなどを利用すれば年1.5%くらいまで上げることができます。それでも1万米ドルを1年間預けて受け取る金利は約17,000円です。

FXの場合、米ドルを日本円で購入すると外貨預金の金利にあたるスワップポイントがもらえます。1万米ドルで1日50円~80円と業者により幅があります。仮に70円とすると1年で約25,000円です。5月28日現在では70円以上スワップポイントがもらえる業者は複数あります。

この差額分(年間8,000円)、金利が抜かれているのです。

※実際には税金が絡んでくるのでもう少し複雑になりますが、わかりやすくするために省略しています。また、FX業者のスワップポイントは日々変動します。

外貨預金がFXに勝てる点はないのか?

外貨預金がFXより優れている点を上げるとしたら、将来、日本の金利が外国より高くなった場合です。そのときは、両国の金利差で生まれているスワップポイントがほとんどつかない、もしくはマイナスになります。とはいえ、今後しばらくは日本がアメリカより金利が高くなるのは考えにくいです。

また、大きく為替の変動があったとき、場合によっては一時的にスワップポイントが大きく変動する可能性があります。実際にリーマンショックの時はスワップポイントが一時的にマイナスになりました。

もう一つ、外貨預金の場合はそのまま外貨として使えるのが良い点です。FXの場合、あくまでも差金取引になるので、実際の米ドルを保有しているわけではないです。そのため、外国に良く行き、実際に外貨を使う人は外貨預金で良いかもしれません。

とはいえ、FX業者の中には外貨交換サービスを行っている業者もあり、空港で両替するよりもはるかに安い手数料で外貨に交換することができる業者もあります。

FXは危険という誤った認識

「金利が高いから利息をもらう」ために外貨預金をする場合の外貨預金は完全にFXの劣化版です。しかし、FXは「ギャンブル」、「危険」だと言われます。

なぜそのように言われるのでしょうか?

その原因として、多くのFXユーザーが「金利ではなく為替差益」を狙って短期間に大金を稼ごうと利用しているからではないかと考えています。

メディアでも「一気に資産を増やした人」、「借金を背負った人」のほうが撮れ高があるため、そちらにばかり焦点がいきます。

また、FXが始まった時は法律の整備があまく悪徳なFX業者、しっかり運営をしていない業者がたくさんありました。それらが原因でいまだ「FXは危険」という認識がされているのではないかと考えています。今はもちろん、そんなことはないです。

これは仮想通貨でも同じことが言えるかもしれません。悪徳業者や不安定な運営業者があり、こちらは現在法整備が進んでいるとこです。

最後に

FXはその性質から短期トレード、長期トレードさまざまな取引をすることができ、リスク・リターンの調整が自分でできます。

今回はあくまでも「外貨預金の代わりとしてFXを利用した場合」を想定してみてみました。

FXではレバレッジをかけることができるのが大きな特徴です。いきなり大きなレバレッジをかけることはものすごく危険ですが、しっかりと理解したうえで少しレバレッジをかけることで年利を上げることができ、外貨預金よりも更に有利に利用することができます。

自分でまったく調べずに「儲かると聞いたから」という理由でFXをやるのはとても危険です。さらに言うと、「銀行の人にすすめられたから」という理由で外貨預金をするのは同じくらい危険です。彼らは金融のプロではなく営業のプロです。

現状の外貨預金は手数料が高く、金利もよくないです。資産を分散するのは大賛成です。しかし、「金利が良いから」という考えで外貨預金をすることはおすすめしません。

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