FXで多い失敗例2つを具体的に確認して同じ失敗をしないように学ぶ

過去の失敗例を知ることは特に投資初心者のうちは必須事項です。今回はFXで実際にあった失敗例を紹介します。

紹介するのはFXだけでなく、投資全般に当てはまることもあります。過去の失敗例から同じ過ちをしないように学ぶことはとても重要です。

失敗例その1.無限ナンピン地獄

FXでは金利の高い通貨を長期保有してスワップポイントをもらう投資法が昔からあります。

「外貨預金より金利が良い」、「手数料が安い」などの有利な点が多く、今はトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドなどの新興国通貨が高金利として人気ですが、古くは豪ドル、ニュージーランドドルの資源国通貨が人気でした。

そんなスワップポイント狙いで失敗した例です。

豪ドル円でスワップポイント運用をはじめたAさん。

2012年、1豪ドル80円で1万通貨を買ったAさん。預金と同じ気持ちだったので80万円を証拠金としました(レバレッジ1倍)。「1年保有すると2万円のスワップポイントがもらえるので金利が約2.5%、銀行に預けるよりはるかに良いな」と考えていました。

しかしその後、豪ドル円がわずか1年で105円になりました。スワップ投資のはずが、+27万円(内スワップポイント2万円)と表示される評価益に「もっと買っておけばよかった!」と考えます。

その後、90円に下落した時、「ここが買い時だ、また100円を超えるだろう」と証拠金を増やし、レバレッジを高くして豪ドル円の買いポジションを増やしていきます。そして2014年の年末には狙い通り再び100円を超えます。

枚数が増えたことによりスワップポイントも増え、評価益もうなぎのぼり。「私は投資の才能がある」と勘違いをして、その後も下がったら買いポジションを増やす、下がったら買いポジションを増やすナンピンを繰り返します。

気がつくと、1豪ドル80円で1万通貨保有から開始したものが、平均85円で100万通貨保有になっていました(8,500万円分です)。1円下がると100万円の損ですが、その時は「また105円になれば2,000万円プラスになるし、毎日スワップポイントが5,000円もらえている!」としか考えられなくなっています。

ほぼ全財産を投入した証拠金は約500万円。レバレッジは20倍近くまで上がっていました。そして、2016年6月に豪ドル円は72円台まで一気に下落します。当然、保有していたポジションは強制ロスカットを食らい何百万円という大きな損失を出すこととなりました。

FXでは高レバレッジで長期保有するのはリスクでしかないです。特に新興国通貨、資源国通貨は少しの出来事でも大きく上下することがあります。また、ナンピンは時として有効な手段で事前にある程度ナンピンすることを想定していた場合は良いですが、下がったからといって安易にするのはとても危険です。

失敗例その2.楽してもうけたいという罠

「誰でも簡単に毎月10万円稼げる。」こんなうたい文句の広告をよく見かけるかと思います。投資を長くしている人なら、そんな簡単で甘い話はないと認識していますが、投資初心者のうちは話を聞いてもしかして簡単に儲かるのでは?と勘違いすることがあります。どんなものでも、しっかりと理解し実践しないと投資では利益を上げることはできません。

そんな良く分からないけど投資してみた例です。

システムトレードをよくわからず始めたBさん

FXでは誰でも簡単にできるプログラムによる自動取引のサービスがいくつかあります。「ループイフダン」、「トラリピ」などのリピート系や、あらかじめ決められたロジック通りに売買するものなど。

あまり時間をかけたくない、機械に自動で任せたいと自動取引を始めたBさん。選んだプログラムは過去の運用成績が良いからという理由でどのような動きをするのか全く考えずに運用を任せます。

しかし、実はそのプログラムは基本的には損切りをしないナンピンプログラムでした。表示されている運用成績には確定分しか反映されておらず、含み損は除外されていたのでした(良く見ればわかるものですが)。

損失が増えるたびに追加の証拠金を要求され、最終的には有効証拠金不足になり、システムによりマイナスポジションが全て強制決済されて大幅な損失を出しました。

システムトレードには推奨する証拠金額があり、その金額より少ないと強制ロスカットされ、想定以上のマイナスになることもありますし、どのようなロジックで動いているのか把握していないと不測の事態の時にどうなるかわかりません。

また、運用成績は過去のもので、将来同じ運用成績を保証しているものでもありません

機械的に取引するのは時として有効です。特に自分の決めたルールをあまり守れない人はそのようなものに任せるのも一つの手です。

しかし、「よくわからないから機械に任せておけ」、「よくわからないけど人気だから大丈夫だろう」というのはとても危険です。中には手数料がとても高い商品もあり、業者の餌となってしまうこともあります。

最後に

株にしてもFXにしても、当たり前ですが「無理をしないこと」、「余裕をもつこと」が大事です。ギャンブルをしたいのなら別ですが。

例えば、買った株が次の日に暴落しました。その会社がダメだから暴落したのか、それとも相場全体が暴落して引きずられたのか。そもそも、その会社の株は明日上がると思って買ったものなのか。FXなどの他の投資でも同様です。そのポジションはデイトレードするためのポジションなのか、長期保有するためのポジションなのか。

通常なら判断できることも余裕がないと「相場が荒れ」、「周りの情報に流され」、正しく判断できなくなります。

株、FXに限らずどんな投資でも、一度下がりだすと「売りが売りを呼び、下げが止まらない」、「上がり始めるとどこまでも上がる」ことはよくあります。

投資のルールは人それぞれです。全員に当てはまる100点の正解はないです。しかし、「自分のルールを守らない」、「そもそもルールがない」という人で投資がうまくいっている人というのは聞いたことがないです。

まずはしっかり自分のルールを見つけ、失敗を肝に銘じることが大切です。

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