「バイトル」などの求人情報提供、AI・RPAなどDX事業を行うディップ(DIP)(2379)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 割高感あり
- 業績見通しと配当はレンジ予想
- 大きく伸びる可能性があるが、リスク材料もある
ディップの株価情報と事業内容について
ディップの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:4,055円
予想PER:38.33倍
PBR:6.98倍
時価総額:2,439億円
2022年4月18日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:ディップ(株)【2379】:Yahoo!ファイナンス
PBRは割高感が強めです。
ディップ(2379)とは
ディップ株式会社(dip)は、日本のウェブサービス企業。
アルバイト、派遣、社員の求人サービスや看護師人材紹介などの人材サービス(Human labor force)と、AI・RPAサービス(Digital lebor force)を展開。
ディップ(企業) – Wikipediaより抜粋
主な事業はアルバイト・パートの求人情報サイト「バイトル」などを展開する「人材サービス事業」です。
AI・RPAサービスなどの「DX事業」はこれからという形です。
ディップの業績推移と株価推移について
ディップの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2021年2月期は取り巻く環境の悪化で大きく減益に。
2022年2月期は売上が回復しましたが、先行投資などにより連続減益に。
2023年2月期の売上は494億円~593億円、経常利益は91億~166億円見通しとしています。
株価の推移
下記はディップ5年分の週足株価チャートです。

2020年3月に取り巻く環境の悪化で下落した株価ですが、2021年に入ると上昇し2021年11月には過去最高値を更新。
その後やや下落していましたが、想定以上の業績予想を発表した影響で上昇しています。
ディップの配当情報と株主優待制度について
ディップの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年2月期の予定年間配当:56円
予想年間配当利回り:1.38%
配当金の推移
下記はディップの配当金推移です。
配当権利日は8月(中間配当)、2月(期末配当)です。

2018年2月期:43円
2019年2月期:50円
2020年2月期:56円
2021年2月期:56円
2022年2月期:61円
2023年2月期:56円~101円(予)
2023年2月期の年間配当は56円~101円予定としています。
配当性向は2022年2月期が97.2%、2023年2月期の予想が約50~53%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「前期配当額を考慮しつつ、配当性向50%を目安」としています。利益予想がレンジなので配当予想もレンジで出しています。利益次第では大きく増配する可能性も想定されます。
株主優待制度について
ディップの株主優待は「QUOカード」です。
優待権利月は2月と8月です。
保有株式数 | 優待品内容 |
---|---|
100株以上~500株未満 | オリジナルQUOカード(500円相当) |
500株以上 | オリジナルQUOカード(1,000円相当) |
100株保有で年間1,000円相当なので優待利回りは約0.2%です。
ディップの決算内容と今後について
ディップの決算内容確認と今後について考えてみます。
決算内容の確認
2022年4月14日に決算発表。
2022年2月期の連結経常利益は53.2億円と発表。
2023年2月期の同利益は91億円~166億円見通し、年間配当は56~101円予定としています。
今後について
2023年2月期は、2022年2月期に実施した広告宣伝投資に加え需要回復を見込み、好調な見通しとしています。
また、育成中のDX事業も大きく増収・増益見通しとしています。
リスクについて
2021年2月期は各企業が採用活動の抑制、予算を縮小した影響で厳しくなりました。今後も景気動向や雇用情勢・経済環境などが業績に大きく影響します。そのため、最悪期を抜けたとはいえ、まだ不透明感があります。
また、競合他社が多数存在し参入障壁も低いため、ユーザーを囲うための広告宣伝等の施策が必要となります。DX事業も投資が必要のため、利益を圧迫する可能性もあります。