第一三共の株価が下落場面もあり不安定な推移に・安定配当【4568】

製薬大手メーカーの第一三共(4568)。

今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移・株価チャートと配当推移を確認してみました。

第一三共の株価POINT
  • 株価指標の割高感は強く、年間配当利回りは低い
  • 配当はある程度安心感はあるが配当性向は高め
  • 株価は下落場面もあり不安定な推移
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第一三共の株価情報と業績推移

第一三共の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:4,095円
予想PER:68.27倍
PBR:5.13倍
予想EPS:59.98円
時価総額:7兆9,731億円

2023年10月20日終値時点のデータ
最新の株価参考:第一三共(株)【4568】:Yahoo!ファイナンス

PER、PBRともに割高感が強いです。

業績の推移

下記は第一三共の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期は大きく増益となりましたが2021年3月期は主に癌領域の研究開発費拡大により減益に。

2024年3月期は増益見通しとしています。

参考:財務データ|第一三共

株価のチャート

下記は第一三共5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年に入ると下落も2022年は大きく上昇。2023年は方向がつかみにくい動きをしています。

また、2020年9月30日に1株を3株に株式分割しています。

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第一三共の配当情報と株主優待

第一三共の配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:34円
予想年間配当利回り:0.83%

配当利回りは低いです。

配当金の推移について

下記は第一三共の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。株式分割後の株式数に換算した配当金額です。

第一三共の年間配当金

2019年3月期:23.33円
2020年3月期:23.33円
2021年3月期:27円
2022年3月期:27円
2023年3月期:30円
2024年3月期:34円 (予)

配当は増配傾向で推移、2024年3月期も増配予定です。

配当性向は2023年3月期が52.7%、2024年3月期の予想が約57%です。

株主還元方針

配当還元方針として「DOE目標を8%以上」としています。

DOEを目安としているため、安定配当に期待ができます。

参考:株主還元方針|第一三共株式会社

株主優待について

株主優待制度は実施していないです。また、利益還元は配当を優先としています。

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第一三共の事業内容と今後について

第一三共の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

第一三共(4568)とは

第一三共株式会社(だいいちさんきょう)は、日本の製薬会社である。2023年時点で日本国内の製薬会社における売上高ランキング4位である。

武田薬品工業・アステラス製薬・大塚ホールディングス・エーザイと共に国内製薬メーカー大手5社の1つである。

第一三共-wikipediaより一部抜粋

抗凝固剤などの循環器系や感染症の薬品に強みがあります。一般には「ロキソニン」が有名な商品ですが、収益の中心は新薬です。

日本国内での売上比率が高いですが、海外も北米と欧州を主に展開しています。

参考:第一三共ってどんな会社|第一三共株式会社

3カ月決算の実績

下記は第一三共の連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結税引前利益は1,350億円見通しとしています。

キャッシュフロー

下記は第一三共のキャッシュ・フロー推移です。

参考:第一三共|Google Finance

第一三共の今後について

大手製薬会社で主に日本国内、北米、欧州に事業を展開しています。先進国はこの先の拡大が見込みづらいため、中国・ブラジルなど新興国にも展開する方針としています。

伸びしろ

がん治療薬を積極的に開発、市場規模はかなり大きく、ポジティブニュースで大きく株価が上昇する場面もあり、新大きな利益につながる可能性があります。

リスク要因

新薬の研究開発には多額の費用と長い年月が必要です。思ったような結果が出ない、または承認が受けられない等のリスクもあります。

また、特許切れによる後発品の参入・訴訟問題等が業績に悪影響となる可能性もあります。

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