第一三共の株価分析!割高感強めだが株価は長期で上昇【4568】

製薬メーカーとして日本国内3位の第一三共(4568)。指標はかなり割高ですが株価は長期で上昇推移しています。果たして今後の株価と配当はどうなるのか。業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

第一三共の株価POINT
  • 株価指標の割高感は強く、年間配当利回りは低い
  • 配当はある程度安心感はあるものの配当性向はかなり高くなる見通し
  • 株価は数年で4倍近く上昇、期待値がかなり織り込まれている状態
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第一三共の事業内容と株価指標

はじめに第一三共の事業内容と株価指標を確認していきます。

株価指標と配当利回り

株価:9,599円
予定年間配当:81円
年間配当利回り:0.84%
予想PER:111%
PBR:4.73倍

2020年8月24日終値時点のデータ

株価指標は割高感が強いです。年間の配当利回りは低いです。

第一三共(4568)とは

第一三共株式会社(だいいちさんきょう)は、日本の製薬会社である。2013年時点で国内業界3位。世界業界20位。武田薬品工業(同16位)・アステラス製薬(同18位)・大塚ホールディングス(同21位)・エーザイ(同29位)と共に国内製薬メーカー大手5社の1つである。

第一三共-wikipediaより一部抜粋

抗凝固剤などの循環器系や感染症の薬品に強みがあります。一般には「ロキソニン」が有名な商品です。日本での売上比率は約63%、海外は主に北米と欧州です。ロキソニンやルルなどの一般用医薬品で有名なものもありますが、収益の中心は新薬です。

参考:第一三共ってどんな会社|第一三共株式会社

第一三共の業績推移と株価チャート

次に第一三共の売上高・経常利益の推移と株価チャートの推移を確認していきます。

売上高・経常利益の推移

2020年3月期は大きく増益となりましたが2021年3月期は主に癌領域の研究開発費拡大により大きく減益となる見通しです。

株価チャートの推移

下記は第一三共5年間の株価チャートの推移グラフです。

株価は長期で見ると上昇トレンドです。一時的に下落した時もありますが、大きく株価が上昇しています。株価が高くなった影響もあり、2020年9月30日に1株を3株に株式分割します。

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第一三共の配当推移と決算内容

次に第一三共の配当金の推移と決算内容を確認していきます。

配当金の推移

下記は第一三共の配当金の推移です。年2回、中間配当(9月)と期末配当(3月)を実施しています。第一三共は2020年9月30日に1株を3株に株式分割を行う予定としています。下記は現在の株式数に換算した配当金額で表示してあります。

第一三共の年間配当金推移

2016年3月期:70円
2017年3月期:70円
2018年3月期:70円
2019年3月期:70円
2020年3月期:70円
2021年3月期:81円 (予)

配当はしばらく年間70円で推移していましたが2021年3月期は増配予定です。

配当還元方針として「2016年度から2022年度まで年間70円以上の安定的な普通配当」 と「機動的な自己株式取得」により、2022年度まで純利益全てを配当と自社株取得に充当する「期間中の総還元性向100%以上」 を掲げています。

2020年3月期の配当性向は35%、2021年3月期の予想配当性向は約94%とかなり上昇します。2022年度までは年間70円以上としていることから配当への安心感はある程度あります。

参考:株主還元方針|第一三共株式会社

決算内容の確認

2020年7月31日の決算にて2021年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は413億円と発表、前年同期比27.5%減となりましたが、通期計画の800億円に対する進捗率は51.7%です。

第一三共の今後について

最後に第一三共の今後の株価上昇ポイントと下落ポイントについて考えてみました。

第一三共の株価上昇ポイント

国内第3位の大手製薬会社で現在は主に日本国内、北米、欧州に事業を展開しています。先進国はこの先の拡大が見込みづらいため、中国・ブラジルなど新興国にも展開する方針としています。また、2025年までに「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を目指すとし、がん治療薬を積極的に開発していきます。

直近ニュースにて2020年5月8日に胃がんに係る効能または効果を追加する承認申請も行っています。がんの市場規模はかなり大きく今後も拡大が見込まれるため、新薬の開発が上手くいけば大きな利益につながる可能性があります。

参考:トラスツズマブ デルクステカンのHER2陽性の胃がんに係る効能または効果追加の国内承認申請について |第一三共株式会社

第一三共の株価下落ポイント

新薬の研究開発には、当然ですが多額の費用と長い年月が必要です。思ったような結果が出ない、または承認が受けられない等のリスクもあります。また、特許切れによる後発品の参入等が売上減の要因となる可能性もあります。

現在の第一三共の株価指標は割高感が強めです。それだけ期待値が高いという見方もできますが、株価が上昇するためには期待値以上の結果が求められることになります。

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