セントラル硝子の株価は今後どうなるか?業績復活と配当方針変更を考えてみる【4044】

ガラスで国内3位のセントラル硝子(4044)が、2019年5月に配当に関する基本方針の変更を行いました。あまり注目される銘柄ではないですが、個人的には少し気になることもあります。

今回はそんなセントラル硝子の株価について、配当方針の確認に加えて株価指標・業績推移・株価チャートから今後の見込みを考えてみました。

  • 配当方針の確認と配当推移、株価指標と配当利回りを確認
  • 業績推移と株価チャートについて
  • 個人的に気になっていることについて
  • これからの見通しについて、最近の業績と今後の動き

株価指標と配当方針・配当推移について

はじめにセントラル硝子の配当方針の確認と配当推移、現在の株価指標をみていきます。

配当方針について

株主への利益還元につきましては、中期計画(2018 ~ 2020年)では株主総還元性向30%以上を経営目標としておりますが、利益額の変動による影響を緩和し、より安定的な配当を実施すべく、従来の株主総還元性向に加えDOE(自己資本配当率)を指標として設定することといたしました。中期計画(2018 ~ 2020 年)の期間中においては、最終年度の経営目標でありますROE 6%をベースにDOEの目標を 1.8%に設定し、株主総還元性向 30%以上の目標と併せて利益の還元に努めて参ります。なお、上記利益還元の目標指標は、中期計画策定毎にROEなどの指標設定と併せて見直すことといたします。

資本政策の基本的な方針及び配当予想の修正に関するお知らせより一部抜粋|セントラル硝子公式サイト

日本では配当性向を利益還元の目標値とする企業が多いです。

配当性向は年度の利益に左右されるので、配当が安定しにくいというデメリットがありますま。それと比較し安定した自己資本を基準とした自己資本配当率を目標値とした場合、長期的に安定した配当を出すことができ、特に外国人投資家に好まれるともいわれています。

ニチレイも自己資本配当率を配当の目安としています。もちろん、どちらが良い・悪いは人によって考え方が違うので一概には言えないと個人的には思います。

株価指標と配当利回りについて

現在の株価は2,812円

予定年間配当:75円

年間配当利回りは約2.7%

PER:約16.3倍、PBR:約0.7倍

若干割安ですが注目されていない業界・銘柄なので良くある水準ともいえます。

※株価は2019年11月1日終値

配当推移について

下記はセントラル硝子の配当推移です。

2015年3月期2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期(予)
45円50円55円50円75円75円

2019年3月期は業績上方修正を行い、配当を50円から75円に増額修正しています。2020年3月期の配当も特に問題はないので減額修正・減配の可能性は低そうです。

業績推移と株価チャートについて

次にセントラル硝子の業績推移と株価チャートをみていきます

売上高・経常利益の推移

下記はセントラル硝子の売上と経常利益の推移です。

中々厳しいという印象です。2020年3月期の経常利益は当初118億円の見込みでしたが102億円に下方修正を行っています。ここ数年はフリーCFもマイナスが続いており、踏ん張り時だと感じています。

株価チャートについて

下記はセントラル硝子の直近約3年の週足株価チャートです。

いい意味でも悪い意味でもある一定レンジ内で推移しています。ここ数年では2,000円割れは珍しいが、3,000円超えも珍しい。と言う印象です。

ここ最近の株価ですが、相場全体の上昇に加え指標が割安、さらに2019年10月31日に抜本的な事業構造改善を実施すると発表したことで収益改善期待から上昇しました。

個人的に気になっている動き

個人的に少し気になっている動きが南青山不動産(野村絢)が保有比率を高めていることです。

8月22日受付では7.19%から8.24%に増加しており、ここ最近一気に保有率が高くなっています。だからどうなるかというのはないですが、最近だとマクセルHDの件もあるので気になっています。

最近の業績、今後の見通しについて

最後に、最近の業績と今後の見通しについて考えてみます。

最近の業績

2019年10月31日の決算にて2020年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は39.6億円と発表、あわせて、通期の同利益を従来予想の118億円から102億円に下方修正しました。

下方修正した通期計画に対する進捗率は38.9%となりました。

また同時に「国内建築ガラス事業の部分的な撤退も選択肢に加え、事業規模の縮小も厭わず採算性を優先した抜本的な構造改善」を進めると発表しました。

参考:構造改善に関するお知らせ|セントラル硝子

今後の予測

ガラス事業は国内では成熟しておりこの先大きな成長見込みが薄いです。現在の利益のメインは化成品事業、中でも医療品関連製品です。大きく需要が増えるかどうかは見えにくい部分がありますが、いきなり無くなるというのも考えにくく、この利益を使い他の事業を成長させています。

今回の構造改善では国内建築ガラス事業の見直しを行い新たに中期計画の策定を行うとしています。改善できれば利益は回復していくと考えられます。しかし、具体的にどうするのか、どこまで改善できるのか見えにくい部分が大きく、現在の株価上昇はかなり期待値が入っていると考えています。

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