電子部品大手のアルプスアルパイン(6770)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 割安感あり、高めの配当利回り
- 業績回復も厳しい株価の推移
アルプスアルパインの株価情報と事業内容
アルプスアルパインの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,046円
予想PER:6.54倍
PBR:0.53倍
予想EPS:159.99円
時価総額:2,294億円
2022年9月30日終値時点のデータ。
最新の株価参考:アルプスアルパイン(株)【6770】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安感があります。
アルプスアルパイン(6770)とは
アルプスアルパイン株式会社(アルプスアルパイン、ALPS ALPINE CO., LTD.)は、日本の電子部品・音響機器・カーナビゲーションを製造販売する大手電機メーカーである。
各種スイッチやエンコーダ、センサ、チューナーや送受信ユニットといった高周波デバイス、光通信デバイス、タッチパネルやキーボードなどの入力デバイスなど、IT環境に不可欠な電子部品も製造している。
アルプスアルパイン – Wikipediaより抜粋
2019年に電子部品のアルプス電気と車載情報機器のアルパインが再統合、アルプス電気株式会社から商号を変更しています。
ゲーム機やモバイル機(スマートフォン)向けの製品が好調です。
アルプスアルパインの業績推移と株価推移
アルプスアルパインの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と利益の推移
下記はアルプスアルパインの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期、2021年3月期と連続最終赤字。
2022年3月期は最終黒字回復、2023年3月期は更に回復見通しとしています。
株価の推移
下記はアルプスアルパイン5年分の週足株価チャートです。

株価は業績悪化の影響で長期で下落しています。
2022年5月以降はやや上昇する気配もありましたが、厳しい推移が続いています。
アルプスアルパインの配当情報と決算内容
アルプスアルパインの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:3.82%
株価が大きく下落した影響もあり、高めの利回りです。
配当金の推移
下記はアルプスアルパインの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:37円
2019年3月期:50円
2020年3月期:30円
2021年3月期:20円
2022年3月期:20円
2023年3月期:40円(予)
2020年3月期、2021年3月期と連続減配、2023年3月期は増配予定としています。
配当性向は2022年3月期が18%、2023年3月期の予想が約25%です。
株主還元方針について
中期経営計画(~2025年3月)にて、株主還元方針を「1株当たり当期純利益の25%、または1株当たり20円のいずれか金額の高い基準を単年度の配当」、「中期経営計画期間(3年間累計)平均35%の総還元性向とする」としています
決算内容について
2022年4月28日に決算発表。
2022年3月期の連結経常利益は402億円と発表。
2023年3月期の同利益は475億円見通し、年間配当は40円予定としています。
2023年3月期1Q決算
2022年7月29日に決算発表。
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は72.6億円と発表。
通期計画の475億円に対する進捗率は15.3%となりました。
アルプスアルパインの今後について
アルプスアルパインの今後について考えてみます。
今後について
2022年3月期はゲーム市場及びスマートフォン市場が好調なのに加え、円安で推移したことで想定以上に業績回復。
2023年3月期は更に回復見通しとしています。
成長期待
2022年4月から第2次中期経営計画がスタートし、事業セグメントを整理。
「収益基盤の維持・拡大」を目指す事業、「今後の成長領域」と位置づける事業などに整理し、成長に向けた取り組みを進めています。
リスク要因
物流・原材料・エネルギーなどのコスト高騰、為替の動向に加え、製品の品質に問題があった場合、業績に悪影響する可能性も想定されます。